西江大学への留学体験記
私の韓国留学について
私は大学4年生の休学中に、ソウルの「西江大学」へ約4ヶ月短期留学していました。
とにかく「スピーキング」に力を入れている大学だったので、当時はつたない韓国語ながらも、クラスメイトと楽しく会話しながら学んだことを覚えています。
帰国後は大学を卒業し、一旦就職を経て、現在はwebライター・韓国ブロガーとして働いています。
西江大学に留学をしようと思った理由
私がソガン大に留学をすると決めた理由は「現地の生活をしながら言語習得したかったから」です。
実際に留学してみた結果、現地の生活感や価値観、文化の違いをこの目で見ながら、韓国語を学ぶことができました。
例えば、私は韓国で日本製品の不買運動が始まったときに留学していました。日本では「今の韓国は非常に危険」「いつ襲われるか分からない…」などの報道ばかりが流れていました。
しかし、韓国での日常は、デモが行われている横でも留学生の私が困っていたら道案内をしてくれたり、大学では日本の文化について興味があるから教えて欲しいという学生がいたり。
情報の一部だけを見て、根拠ない考えを育ててしまっていた自分に気づくことができました。
「韓国語を学ぶ」だけにフォーカスすると、今の時代はオンラインレッスンがあるので、日本にいてもある程度までは学習できます。
それよりも留学の魅力は、言語以外の生活にこそあると実感しました。
西江大学について
西江大学の特徴
場所は、新村から徒歩10分。延世大学や語学学校なども多いエリアです。
学生街なのでカフェや食堂もお手頃価格で、放課後の勉強場所には困りませんでした。
そんな西江大学の大きな特徴は、以下の2つ。
- 会話中心のカリキュラム
- 国際色豊かな環境
ひとつずつ詳しく見ていきます!
授業はとにかく会話中心
ライティングやリスニングの授業もありますが、どの授業も必ずクラスメイトと話す時間があります。
レベルはみんな同じなので、間違いながらも韓国語で会話するクセが身につきます。
常に教室が話しやすい雰囲気だったので、失敗を怖がらず毎日過ごすことができました!
国際色豊かなクラスメイト
私のクラスメイトの国籍は、こんな感じです。
- ブラジル
- 台湾
- オーストラリア
- 香港
- インドネシア
- ベルギー
- アメリカ
- ベトナム
- シンガポール
- 日本
語学学校に比べてコミュニティ広く、色んな国と友達と一緒に学べるのも西江大学の大きな特徴です。
また、留学する時に気になる「日本人の割合」。
西江大学も日本人が多いと聞いていましたが、私のクラスは13人中3人が日本人でした。他の学校と比べても、そこまで多くはなかったです。
情報収集やトラブル時のためにも、日本人との繋がりはあった方が安心です。たとえ日本人が多くても過ごし方は自分次第なので、日本人比率はそこまで気にする必要はないと思います。
授業スタイル
①ライティング・②文法スピーキング・③リスニングに分かれており、それぞれに専門の先生がついてくれます。
同じ級のクラスがたくさんあるので、先生はクラスごとに違います。なので、カリキュラムは変わりませんが、先生によって教え方が違うことは結構ありました。
どんなスタイルになるかは運次第ですが、体感的に西江大学の先生はフレンドリーで、とても丁寧に授業をしている印象でした。
西江大学の良い点・悪い点
西江大の良い点
とにかく話す
海外の友達と話しながらお互いの価値観を知ることが好きだったので、私には会話中心の授業スタイルがあっていました。
そして、新しく学んだ韓国語をその日のうちから話して使っていくので、日常会話の上達はかなり早かったです。
話すことが好きな方にとって、西江大学の「とにかく話す」スタイルは良いところだと思います。
課外学習
1学期という短い間であっても、クラスで参加する課外授業1回+自由参加のイベント2回があります。
私はセンス作りと登山イベントに参加したのですが、その国の伝統や地元の人との交流ができてとても楽しかったです。
会話中心であることに重なるかもしれませんが、こういった「自分の口で伝えて、自分の目でリアルな韓国を見る」ことは、西江大学の良いところだと感じています。
悪い点
文法が弱い
西江大学では基本的な文法は学びますが、会話に重きを置いているので、たとえ文法のミスがあったとしても細かく注意を受けることはありません。
初級レベルでは他大学とそこまで差はないように思いましたが、級が上にあがるにつれて文法面では少し弱い気がしました。
トウミ制度がない
現地での生活や言語学習をサポートしてくれるトウミ制度が、残念ながら西江大学にはありません。
しかし、勉強会やイベントに参加したり、地域センターの利用で言語パートナーを探すことは十分に可能です。そこから韓国人の友達の輪が広がったりするので、積極的に情報収集してみてください。
私も安全面を考慮しながら、大学の掲示板をつかって言語パートナーを見つけました!
西江大学の留学生の1日
大学に通っていたころの、とある1日を紹介します!
平日の過ごし方
時間 | 過ごし方 |
---|---|
7:00 | 起床 |
8:00 | コンビニよってお菓子 |
9:00 – 13:00 | 語学堂の授業 |
13:00 – 15:00 | クラスメイトと昼食 |
15:00 | カフェで勉強/選択授業 |
16:00 | 観光センターで韓国語講座 |
17:00 | 家かカフェで勉強 |
18:00 | 友達と/ひとりで夕食 |
21:00 | お風呂、テレビ、読書 |
23:00 | 就寝 |
授業が13時までなので、午後はカフェで勉強することもあれば、観光センターの無料韓国講座を受けることもありました。
西江大学には、午後から受講できる選択授業があります。
申し込みは自由で、発音・ダンス・映画などのクラスがあります。午前の授業ほど堅苦しくなく、楽しく学べて他クラスとの交流もできます。
休日の過ごし方
時間 | 過ごし方 |
---|---|
7:00 | 起床 |
8:00 | 朝食のため外出 |
10:00 | カフェで勉強 |
12:00 | 昼食 |
13:00〜21:00 | 友達とおでかけ、夕食 |
21:00 | お風呂、テレビ、読書 |
23:00 | 就寝 |
週末は朝から、行きたいとこリストに保存していたカフェや食堂めぐりをしていました。
午後は友達と待ち合わせして、テーマパークや地方へ出かけたり、美術館に行ったりと楽しく過ごしていました。
まさに「よく学び、よく遊ぶ」留学生活!
西江大留学に向けた準備
ここからは、私が西江大留学までに準備したことをご紹介します。
留学までにどうやって語学力を高めたか
実は留学に旅立つ4ヶ月前まで、韓国語が一切わからない超初心者でした。
そんな私の独学方法は、下記のとおりです。
- Youtubeの韓国語講座
- 韓国語ブログで学んで、書く
- 韓国ドラマの字幕を韓国語にして、ひとつずつ調べる
- 韓国のラジオ聞き流し
テキストやスクールには通わず、無料でできることに没頭しました。
その結果、韓国に出発するときには
- ハングルが読める
- 簡単な自己紹介ができる
- パッチムはあやしい
- ライティングは微妙…
という状態になることができました!
韓国留学までに申請したこと
私は留学エージェントを通じて申し込みしたので、自分で申請したものは以下の通りです。
- 留学エージェントとの契約
- 飛行機チケットの予約
- パスポートの更新
- 学歴証明書
- 預金残高証明書
- スマホのプラン変更
- SIMカード、ワンルーム契約(エージェント内で契約)
- 留学生保険(西江大学にて)
この中でも、「留学保険」の加入はかなり大事です。
留学中に体調を崩して通院することがあったのですが、保険に加入していたことで少ない自己負担で済みました。
留学生保険に合わせて、「日本で加入している保険+クレジットカード付帯の保険」も準備していたのですが、もし入っていなかったらと思うと怖い…。
韓国といえども海外。何が起きるか分からないので、保険の加入はしっかり準備すべきです。
留学準備で大変だったこと
大変だったことは、荷物の多さと細かい出費です。
持って行く荷物が多い
「短期留学って、長期に比べたら軽いんじゃない?」と思われるかもしれません。
しかし、当時学生だった私にとって、現地での出費は避けたいところ。到着した当日に必要な物や薬など「馴染みあるものは持っていこう」とパッキングしているとすごい量に…。
当日は100L以上のトランク+登山用のバックパック+ミニバックで出発しました。ひたすらエレベーターがある場所を探して、乗り換えしたことを覚えています(汗)。
荷物は多くなることをふまえて、早めの準備&フライトの重量追加をしておくことがおすすめです。
予想外の細かい出費が多い
留学を考える段階でなかなか思い浮かばない「予想外の出費」。
- パスポートの更新料
- データ預かり料
- 海外保険
- 飛行機預け荷物の重量追加
….など。
準備が進むにつれ、色々増えてきて大変でした。
あらかじめ準備に必要なお金を計算したうえで、さらに10万ほど準備費用に余裕を持つことが大切ですね。
韓国留学の費用について詳しく
韓国留学に持って行くべきもの
日本からコテやパソコン、スマホを持っていく場合、Aタイプの差込口(日本式)の延長コードがあると便利です!
延長コード自体のコンセント先に、1つプラグ変換をつけたら良いだけ。あとは刺し放題なので、日本家電をまとめて充電できます。(※韓国は電圧が高いので、対応しているか要確認。)
ベットやソファーに挟んでで使う、ダニ避けシート。
これの必要性はお家や体調によるかもしれませんが、家具付きのワンルームだったりする清掃がきれいに行われていないこともしばしば。
韓国に着いて掃除が終わったら、毎日使う家具にいれておくと便利です。
これは留学に限らずですが、現地の薬がカラダに合わない可能性もあります。
普段から自分が服用しているお薬を持っていくこと、忘れないようにしてください。
虫対策グッズは韓国にもありますが、日本の方が安い&便利なものが多いです。100均にも売っているので、日本から持っていくことをおすすめします!
これから西江大学に韓国留学をしたい人へ
留学はトラブルだらけ?
ここまで聞くと「留学中は楽しいことばかりなんだ!」と思われるかもしれません。
実は、留学開始1週間後にトラブル発生で引っ越し。その後も韓国で通院したりと大変なことも多かったです…。
しかし、友達の助けもあってトラブルたちを乗り越え、今となっては良い思い出になっています。
この経験からも、日本人であっても韓国人であっても、相談や情報収集をしあえる繋がりは積極的に持つべきだと感じています。
SNSも上手に使用すれば、同じ大学に通う友達と繋がれたりします!
とにかく自分の気持ちを大事に!
韓国留学を考えている方へ、1番伝えたいのは「韓国留学に行きたいと思った時=留学すべき絶好のタイミング」ということ。「思い立ったが吉日」という言葉もあります。
もちろん事前勉強は大事ですが、どれだけ準備を重ねても行動しなければ何も始まりません。
韓国に行ってしまうと、自然にインプット⇄アウトプットのサイクルが早くなり、確実に上達速度があがります。カフェでの注文ひとつ、分からないから都度調べて、次の日もう一度学んだ言葉を使って注文してみる、となるからですね。
なので、韓国語レベルに関わらず、留学に行きたいと思った気持ちをまずは大事にしてみてください。
最後に
今回は「西江大学への留学体験記」をお届けしました!
ありきたりな言葉かもしれませんが、「人生は1度きり」です。
もしかしたら韓国留学に対して、否定的な意見を受けることもあるかもしれません。家族や友達、周りの人がなんと言おうと、自分の人生を決めれるのは自分だけです。
勇気をもって踏み出した先に必ず、あなたにしか分からない幸せと、次に繋がる新しい出会いがあります。
みなさんの留学が素敵なものになること応援しています!ファイティン!
合わせて読みたい
西江大学は、ソウルにある私立大学。元大統領のパク・クネさんを輩出するなど、韓国の名門校です。留学の受け入れにも力を入れており、国際色豊かなキャンパスです。
※2019中央日報総合評価