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【留学体験記】ソウル女子大学への交換留学で “生きた韓国語”を学ぶ【서울여대】

【韓国留学】ソウル女子大学
【韓国留学】ソウル女子大学

私の留学について

こんにちは。日本で国際交流学を専攻中の大学4年生、ちかです。私は2020年2月から2021年3月までの約1年間、韓国ソウルに留学しました。

交換留学という形であったため、大学3年生の1年間を大学の協定校であったソウル女子大学で過ごしたことになります。

私がソウル女子大学に留学先を決めた理由

私が韓国に留学したきっかけは、一言でいうと、韓国という国にドハマりしたからです。K-POPなどに興味がなかった私が韓国に関心を持つようになったのは、

中学3年生の時に家族との韓国旅行で食べたタッカルビです。

まだ日本で流行る前だったため、カルビっていう名前が付くのに鶏肉なの?と不思議に思いながら食べた記憶があります(笑)

ですが、本場のタッカルビの美味しさに感動!さらに残ったソースにお米を炒めて食べるポックンパの文化にも感動。おかずがセルフサービスでお替り無料なのも感動!

当時キムチすら辛くて食べられなかった私が、一夜にして韓国料理の虜になったのです。

そこで、私は決心しました。

次に韓国に来るまでに、ハングルを読めるようになる!

しかし、高校生になると部活や受験勉強などで忙しく、強かったはずの私の決心は忘れ去られてしまいました。

大学生になり、第二外国語で韓国語を選択しました。ここでようやくハングルを覚えるのですが、このハングルや発音変化、漢字語という概念に触れて、韓国語の合理性に魅力を感じるようになります。

ハングルを覚えたての頃、ちょうど当時流行していたTWICEの歌の歌詞を読んでみたのですが、聞こえる音と文字が一致するのが分かりました。

あ、私韓国語出来るかも。

そんな謎の自信から韓国語の勉強が少しずつ楽しくなり、趣味になっていきました。

その年の夏休み、母と2度目の韓国旅行に行きました。ハングルが読め、簡単な挨拶ができるというだけでこんなに見える世界が違うんだ…!と感動し、韓国の街並みや景色、匂いにすっかり心を奪われてしまいました。

同時に、隣にこんな素敵な国があるのに、その魅力に気付いていない人が多いのがすごく残念で、私がもっと韓国を知って、韓国の良さを日本に広めたいという思いが強くなりました。そこで、3年生での交換留学生に応募しようと決めました。

ソウル女子大学について

ソウル女子大学とは?
서울여자대학교

ソウル女子大学校は、1960年に創立された私立の女子大学です。ソウルの中心地からは少し離れていますが、緑に囲まれた静かな雰囲気の中で韓国語を学びたい人にオススメ。

名称(日本語)ソウル女子大学校
名称(ハングル)서울여자대학교ソウルヨジャデハッキョ
所在地ソウル特別市 蘆原区 花朗路 621
種別私立

ソウル女子大学の特徴

ソウル女子大学
出典 : https://www.instagram.com/p/BdweJ7gHrt9/

ソウル女子大学は、ソウルの最北部にある蘆原区ノウォンに位置する女子大学で、最寄り駅は6号線の花郞臺ファランデ駅です。いわゆる都心からは少し離れたところにありますが、地下鉄で弘大ホンデまで約50分、江南カンナム東大門トンデムンまで約40分で行けるため、休みの日にはよく遊びに行っていました。

花郞臺駅から徒歩10分程度の場所にあるキャンパスは、毎朝鳥のさえずりで目覚めるほど自然が豊かです。大通りから1本入ったところにあり、アパートに囲まれているため、キャンパス内はかなり落ち着いた雰囲気です。また、正門を発着するバスがあり、6号線と7号線が通る泰陵入口テルンイック駅まではこのバスに乗って行くことが出来ます。

20分ほど歩くと、小さな学生街のようなところがあり、ダイソー、オリーブヤングを始め、マートや市場、カフェや居酒屋、飲食店などが揃っていました。

近くにソウル科学技術大学もあったため、カフェはいつもノートブックを広げて勉強する学生たちで溢れていました。試験期間には、座席争奪戦に負けないよう、オープンの時間からカフェに行くこともよくありました。

私は、1学期(2月末~6月末)をキャンパス内にある寄宿舎で過ごすことに。寄宿舎は韓国の学生が住む「シャロームハウス」と外国人留学生が住む「国際生活館」の二つがあります。私は最初、国際生活館に入りました。ここは二人部屋で、ベッドと机、タンスが二つずつあり、冷蔵庫・冷凍庫も部屋に1つありました。シャワー室や洗面台、トイレは共用で、その他に電子レンジやシンク台のある調理室、運動室、読書室、PCルームなどがありました。

5月中旬、コロナの影響で韓国の学生が寄宿舎に入らないことになり、シャロームハウスに全員まとめられることになりました。こちらは4人部屋で、シャワー室・洗面台・トイレも個室にありました。当時は学生数が少なかったため、国際生活館でのルームメイトと二人で4人部屋を使うことができ、とても快適でした!

しかし寄宿舎内の学生食堂は運営されておらず、シンクやガスコンロもなかったため、食事は主にデリバリーを利用していました。唯一使えた「電子レンジで袋ラーメンを作る術」を身に着けてからは、マートで5個入りの袋ラーメンを大量購入し、毎日朝ごはんに食べていました(笑)

ソウル女子大学の授業スタイル

授業は、交換学生は1学期に6つ(18単位)まで取ることができます。

平日午後に語学堂が開講されるのですが、コロナのせいで学生が少なく、1〜4級までしか開講されなかったため、私は語学堂の授業を取ることが出来ませんでした。

そのため、私は1年間、教養と学科の授業だけを受けました。

教養や学科の授業は受講学生数が多いため、1年間を通してオンライン講義の形で授業が行われ、試験も全てオンラインでした。

録画講義形式のものとzoomを使ったリアルタイム形式の2種類があり、試験前や隔週など定期的にzoomでの講義を行う授業もありました。

私は1年間、大学の教室で授業を受けることは一度もありませんでした…。(語学堂は少人数のため、対面で授業が行われていたそうです。)

日本の大学で単位の読み替えを行うのですが、私の学科は「地域研究」という分野の授業があったため、韓国についての内容であれば基本は認めてもらえるという状況でした。

そこで、韓国の歴史、韓服と韓国文化を教養科目から受講し、それ以外は国語国文学科の講義を受講しました。

しかし、ここで壁にぶち当たります。

韓国の歴史を担当する教授から、

韓国の学生にとっても簡単な授業ではありません。交換学生で最後まで聞いた人は今までいないため、中途放棄することをお勧めします。

と直接メールが来たのです…!

「精一杯頑張ります!」と言い結局、最後まで聞いたのですが、日本人である私が聞くにはかなりメンタルがやられる内容でした…。

毎週涙を浮かべながら、15回の講義と10,000字のレポート2つをやり遂げました。

しかしここで韓国での歴史教育や一般的な日本観を知ったことにより、その後関わる韓国人への視線が良い意味で変わったので、中途放棄せずに最後まで頑張って良かったなと思います!

国語国文学科の授業は、韓国の学生は小中高で国語として習った内容が前提知識として授業が進んでいくため、ついていくためには授業外で自力で勉強するしかなく、勉強量がとにかく多かったです。

ソウル女子大学の留学生の1日

学期中は、平日は勿論、週末も課題やレポート、勉強で忙しく過ごしました。

1学期はまだ授業や韓国での生活の要領がつかめておらず、普段の生活でいっぱいいっぱいだった印象です。

夏休みから始めたアルバイトは、2学期にはなんとか両立させていましたが、試験期間は交換学生でもやることに追われていました。

平日の過ごし方

1学期のとある日のタイムスケジュールです。

時間
7:00起床
7:30朝ごはん・洗面等
10:30録画講義・課題
12:30お昼ご飯
13:30カフェで課題
19:00友達と待ち合わせて夜ご飯
21:00アイスクリームを手に帰宅
23:00ルームメイトと自由時間
24:00就寝

2学期のとある日のタイムスケジュールです。

時間
10:00起床・朝ごはん
10:30オンライン授業
12:30課題
15:40まかないでご飯
16:00アルバイト
22:30退勤と同時に注文したデリバリーで夜食
24:00課題・レポート
26:00就寝

休日の過ごし方

バイトのある日(学期中の週末)の過ごし方です。

時間
10:00起床・朝ごはん
11:30カフェで課題等
15:40まかないでご飯
16:00バイト
22:30退勤と同時に注文したデリバリーで夜食
24:00課題・レポート
26:00就寝

一方、バイトのない日(長期休み)はゆとりのある日常です。

時間
10:00起床・ゆっくり準備
15:00カフェで待ち合わせ
18:00居酒屋に移動
23:30解散
25:00就寝

韓国留学に向けて準備

留学までにどうやって語学力を高めたか

私はK-POPにも関心がなく、知っている単語や韓国語に関する知識も何もなかったため、最初はとにかく何でも韓国語に触れることを目標にしました。

大学1年生の春休みと2年生の夏休みに、延世大学語学堂の3週間短期過程に参加しました。

韓国留学体験記(延世大・ヨンセ大)

ここでは、授業はもちろんですが、1か月間の短期間でも韓国で生活してみることにより、自分のレベルを再確認することになりました。

中級程度までの単語を全て覚えていったにも関わらず、ネイティブスピーカーのスピードと語彙に全くついていけなかったのです。

そこで、まずは「聞いてわかる語彙」を増やしていくことを重視していました。

それまでは単語帳やテキストで勉強していましたが、ドラマやラジオ、YouTubeなどでネイティブの発音を聞き、耳を慣らしていきました。

分からない単語や表現があったらすぐに調べ、メモする習慣を付けていました。

ハングルを覚えて1年経った頃に受けたTOPIKで4級を取り、留学審査に提出しました。留学直前には、TOPIK6級程度までレベルを上げてから行きました。

韓国語初心者が最初に読むべき記事

韓国留学までに申請したこと

ビザ以外は大学を通してやってもらったので、スムーズに申請できました。申請書類に関して全てやってもらえるのは、交換留学の一番の利点だと思います。

準備する時に大変だったこと

1か月間の滞在経験はあったものの、寄宿舎に入るのも、1年という長期間を家族と離れて過ごすのも初めてだったため、とにかく交換留学経験者のブログや動画を探して見ていました。

「これが大変だった!」というものはあまりなかったのですが、あんなに行きたくて仕方なかった韓国留学に対して、出国2週間前くらいから不安が押し寄せてきて、初めて

「韓国に行く前なのにときめかない」

という状態を経験しました。その時は「この先1年間大丈夫かな?」という心配もありましたが、出発当日には、また前向きな気持ちで空港に向かったのを覚えています。

これだけは、韓国に持っていった方が良い

短期滞在ではないため、基本的には現地で全て揃えました。

和食を持って行った方がいいとおっしゃる方が多いのですが、私は韓国料理が好きなせいもあってか、和食が食べたい!となることはほとんどなかったです。

また、韓国では薬局で薬が簡単に手に入りますが、日本のものより成分が強いらしく、合わない子もいたため、常備薬は持って行った方が良いかもしれません。

その他、スキンケア用品やシャンプー・トリートメント等も日本の物と成分が違うため、肌が敏感だったり気に入って使っている製品があれば、日本から持っていくのも良いと思います。(日本製品も有名なものは韓国で手に入ります)

これからソウル女子大学に韓国留学をしたい人へ

韓国留学を通して感じたことの一つに「韓国語で学ぶ授業に集中すること」が1年間を有効活用する方法だというのがあります。

語学堂や語学学校は韓国語を学ぶ場所ですが、正直、文法・語彙は一人でも勉強できます。

それよりも、そのような部分は日本で最大限勉強していって、韓国では学部の授業を聞いたり、友人との会話を通して「生きた韓国語」を学ぶことをお勧めします。

また、私が留学していた1年間はコロナの影響で大学に行けず、結局大学では留学生以外の友だちが出来ませんでした。

その中で韓国人と出会うためには、とにかく自分の足で行動することが大事です。

言語学習アプリを使用したり、アルバイトに挑戦してみたり、様々な場所に足を運ぶことで多くの出会いがありました。

今の状況を言い訳にせず、その中で自分がほしいもの、やりたいことを実現させるための手立ては絶対にあります。

積極的に動くことで素敵な出会いにも恵まれるはずです!

最後に

最期に、韓国に留学を考えている方の中には、英語圏の留学と迷っていたり、周囲の反対で悩んでいる人も多いかと思います。

私の意見は「この国だからよくてこの国だからダメ。という考え方をする必要は全くない」です。

どのようなきっかけであれ、韓国に興味を持ったから留学を考えていると思うのですが、現地に行って直接見て感じることでしか得られないものは確実にあります。

1年間を過ごしてみて、想像以上にその国が自分と合うと感じる人もいれば、想像以上に文化や慣習を受け入れられない人もいます。それは行ってみないと分からないものです。

そして、勿論周囲の意見も大事ですが、自分の人生は自分しか生きられません。

「やらないで後悔するより、やって後悔した方が良い」という言葉がありますが、これを身をもって感じた1年間でした。留学に関しても、留学生活に関しても、無理だと思っても本当に無理になるところまでやってみる、という精神が大切です。

歴史の授業にしろアルバイトにしろ他の面にしろ「あ、無理かも。」と思ってからが正念場でした。そして、無理かもと思ってもやってみると意外と無理じゃない場合も多いです。

とにかく興味があること、心惹かれるものは自分の直感に従ってやってみること!そうすれば自分自身の殻が破けて世界が広がります!韓国留学は辛いこともあったけれどそれ以上に自分の成長を感じたしやりがいもありました。

この記事が、留学について迷っている方が一歩を踏み出し、想像以上の自分に出会うきっかけになったら幸いです。

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チェゴハングル編集部
チェゴハングル編集部。日本全国の韓国語教室を研究しながら、韓国語学習者に常に寄り添い、良質なコンテンツを発信します。編集長は、ハングル検定の公式モニターとして活動しながら、準2級の合格を目指しています。