私が釜慶大学に留学をしようと思った理由
アンニョンハセヨ!皆さんはじめまして、さきです。
現在、私は大学の「交換留学」という制度を利用して、韓国の釜慶大学(プギョン大学)に通っています。
私が韓国語の学習をスタートさせた理由は、「韓国語をペラペラに話せたらかっこいいよね?」「好きなアイドルのコンサート通訳なしで楽しみたい」などという単純なものでした。
でも、いざ韓国語の勉強をはじめてみると、好きなことに没頭するパワーや知識が身に付く感覚がとても新鮮だったんです。
しかし!ここで壁が立ちはだかります。
まさに「費用」の問題です。
私費留学が厳しかった私は、奨学金が支給される「協定校交換留学」で韓国に行くことを決断。協定校は3つあったのですが、その中でも私が重視していた「語学堂のレベル」「寮の設備」「治安」を兼ね備えた釜慶大学に行くことを決めました。
皆さんが韓国に興味を持ったきっかけはなんでしょうか?K-POP、ドラマ、ごはん、メイク…理由は人それぞれですよね。なかには、「留学に興味があっても、実際に行くのはなかなか勇気が出ない…」という方もいらっしゃると思います。
今回は、そんな皆さんの助けになりたくて記事を書かせていただきます。私が留学へ行く前に知りたかったこと、来てから知ったことなど、楽しく韓国留学を伝えていきます。この記事が皆さんの力になると嬉しいです。
釜慶大(プギョン大)について
釜慶大学は、釜山にある国立大学。国立大学のなかでも特に長い歴史をもちます。1996年に旧釜山水産大学校と旧釜山工業大学校が統合により誕生しました。
海外の留学生受け入れにも積極的な大学なので、多国籍な環境で韓国語を学ぶことができます。駅からも近く、寮もキャンパス内にあるので、留学生活が送りやすい環境です。
名称(日本語) | 釜慶大学校 |
名称(ハングル) | 부경대학교プギョンテハッキョ |
所在地 | 釜山広域市南区大淵430-1 |
種別 | 国立 |
釜慶大(プギョン大)の特徴
釜山は坂道が多いのですが、釜慶大学は珍しく平地にあるので移動がとっても楽です。
周りには大型スーパーや居酒屋、ごはん屋さん、カフェ、カラオケなどがあり、生活には困りません。しかも学生街なので、どのお店も美味しくてリーズナブル!
釜慶大学は駅近で、地下鉄で繁華街までもすぐに行けますし、海へも徒歩圏内なので毎日遊びも充実しています。この立地の良さは釜慶大学の魅力のひとつですね!
釜慶大学に留学している学生のほとんどが、学校内にある3食付きの寮に住んでいます。
釜慶大学は多くの国から留学生を受け入れているので、交友関係はかなり多国籍です!
釜慶大(プギョン大)の授業スタイル
釜慶大学の授業スタイルは、コロナの対策段階によって変わります。
コロナ禍の語学堂では、週1回の対面授業+週4回のオンライン授業でカリキュラムが進められています。(7月現在はコロナがまた増えはじめているため、全部オンラインです。)
クラスは朝9時〜13時までの4時間、語彙・文法・会話・作文など様々な分野を学びます。
1クラス15名ほどで国籍はバラバラ。全体的に中国が1番多く、そのあとに日本などのアジア圏、アメリカ、ヨーロッパ…といった感じです。
文化体験やK-POP、ドラマなどを扱う授業もあり、「楽しく・バランスよく学べること」が授業の魅力です。
釜慶大(プギョン大)の良いところ/悪いところ
楽しく過ごしているとはいえ、何事にも必ず長所や短所はありますよね。ここからは、私が感じた釜慶大学の良いところと悪いところをご紹介したいと思います!
良いところ
- 奨学金制度
- 立地の良さ
- トウミ制度がある(言語交換のような集まり)
- TOPIKなどの対策授業が豊富
釜慶大学の語学堂では、奨学金として成績優秀者に1学期分の半分の学費が支給されます。つまり、自分が頑張るほど、目に見える成果=奨学金がもらえるのです。これってとってもモチベーションになりますよね。
悪いところ
- 寮費の振り込み連絡がギリギリ
これは寮に住んでいた私が感じた短所なのですが、寮費の振り込みの連絡がギリギリ(というか時間的にアウト)に知らされることがたまにあります。連絡がきちんと回っていないことがあり、最初はとても大変でした。
友達同士で確認しあったり、各自で確認していなければ見落としていただろうな…という出来事がちらほら(笑)しかし、言い換えると「自己管理能力」はとても身に付いたなと感じました。
韓国留学に向けての準備
私が釜慶大学に留学するまで準備したことを紹介します。
留学までにどうやって語学力を高めたか
正直、私は実力不足すぎて留学に出発するのが心配でした。でも、リスニングには自信があったんです。
そんな私が実践した勉強方法は「K-POPを聞くこと」です。
「まさか、音楽聞くだけで語学力は上がらないでしょ?」と思っているそこのあなた!だまされたと思って1回やってみてください。
韓国語を聞いて口にすることだけでも学習の助けになるはずです!
普段、音楽を聴くと思わず口ずさんでしまうことってありませんか?
実はそれが秘訣なんです。楽しいことは記憶に残りやすいですし、口ずさむことで文字ではなく「音」で単語を覚えられます。
私はこの勉強方法のおかげで、「話せないけど、聞き取れるからなんとなくわかる」状態になりました。実際、入国時の助けにもになったので、実践していて本当に良かったと思います。
韓国留学までに申請したこと
私が留学に行く際に申請した書類をおおまかにまとめてみました。
- 奨学金申請書
- 派遣先大学の入学証明書
- VISA
- コロナ関連の証明書
留学のために用意する書類とかって、なんだか難しいイメージがありますよね。
実際のところ、本当に難しかったです…。
留学形態によって申請するものは変わりますが、何度も念入りに確認することをおすすめします。
私からのアドバイスは「早すぎると思うくらい早めに準備するべし!」です。
準備する時に大変だったこと
そして、先ほどお伝えした準備物、「④コロナ関連の証明書」ですが、実はこれが1番大変でした。
もちろん服や荷物も準備しなければならないのですが、コロナ時代は他にも重要な書類ばかりです。
特に大変だったのは「出国72時間以内のPCR陰性証明書(英文)」。韓国も海外なので、英文のものが必須。それに加え、定められた時間内に証明書を取得してフライト予約を行うという難しさ。
私が住んでいた沖縄の場合、英文の証明書が発行可能な病院は、まさかの1箇所のみ!
この書類のせいで、時間制限付きのフライトがギリギリまで決まらず、本当に泣きかけました…。
これだけは、韓国に持っていった方が良い!
韓国留学に必要なものはいくつかありますが、私が「これだけは特に持って行ったほうがいい!」と思ったアイテムは以下の4つです。
- サプリメント・薬
- パソコン・タブレット
- 歯ブラシ
- クレジットカード
まず、薬はやっぱり、普段から飲み慣れているものがいいと思います。万が一、体調を崩した場合、海外の薬が合わないと辛いはずです…。
韓国にはおいしいものが多いとはいえ、留学生活は栄養バランスが崩れがちなので、ビタミンや野菜系のサプリメントも一緒に持っていくことをおすすめします!
また、パソコンは持っていくのが必須レベルのアイテムです。コロナ禍の影響で、今は授業や課題などが全てオンラインです。パソコンの有無で授業の快適さに差が出ると思います。
そして、「なんで歯ブラシが必要なの?」と思うかもしれませんが、韓国の歯ブラシはなぜかデカいのです(笑)歯ブラシは毎日使うものなので、いつもと違うと結構大変。私は家族に日本の歯ブラシを送ってもらいました!
最後のクレジットカードですが、これは本当に大事です!日本では現金派だった私ですが、韓国は基本キャッシュレスなので、ほぼ毎日カードを使っています。デビットカードを持っていたら決済もできるし、現金も引き出せるので、これは必須中の必須だと思います。
釜慶大(プギョン大)留学生の1日
釜慶大学での留学生活を少しだけ紹介します。
平日の過ごし方
時間 | |
---|---|
7:45 | 起床 |
8:30- | 食堂で朝ごはん |
9:00 | 授業開始 |
13:00 | 授業終了 |
13:00- | お昼ごはん 自由時間① |
18:00- | 夜ごはん 自由時間② |
24:00 | 就寝 |
①自由時間:語学堂の授業は午前中で終わりなので、この時間は課題をしたり、予習復習をしたりしています。
②自由時間:夜ごはんの後は、勉強以外のことをしています。基本的にはYouTube!韓国語の勉強系を見たり、バラエティなどを見たりと楽しく過ごしています。YouTubeは知識の宝庫です!
休日の過ごし方
時間 | |
---|---|
8:30 | 起床 |
9:00- | 食堂で朝ごはん 自由時間① |
12:00- | お昼ごはん |
13:00- | 自由時間② |
18:00- | 夜ごはん 自由時間③ |
24:00 | 就寝 |
自由時間①:午前中はやらないといけないことを片づける!
自由時間②:平日は毎日授業や課題をしているので、休日は映画を見るなど趣味も楽しんでいます。
自由時間③:友達と遊びに行ったり、日韓交流会に参加したりしています。
休日もモットーは、生活習慣を変えずにストレスをためないこと!
これから釜慶大学に留学したい人へ
最後に、私が留学へ行く前に気になっていたことをお話しします。
私は今釜山に留学していますが、留学前に1番心配していたのが「方言」です。
「方言が嫌なわけではないけど、勉強するならやっぱり標準語がいい」と思う方は多いと思います。私もそうでした。
しかし!釜山でも学校で習うのは「標準語」です。先生も標準語で話してくださるので心配はありません。
私は韓国に来てから「中では標準語、外では釜山の方言が学べる」ことは、もはやメリットだと思うようになりました。
例えば、私は沖縄出身なので“うちなーぐち(沖縄の方言)”というものがあります。韓国人の友達と話すとき、「沖縄にもこんなことわざ・方言があるよ」という風に、お互いの地域の文化交換ができるのはとても貴重だと感じています。
聞き取るのは難しいですが、韓国人の友達と方言についての話題で盛り上がるのは楽しいです♪
さて、皆さん、ここまでお読みいただきありがとうございました!
「韓国留学」について少しでも興味が沸いたり、留学を考えている方の力になれましたでしょうか?
いくら日本から近いとはいえ、韓国も海外。新しい環境に飛び込むことに、気持ちが落ち込んだり不安になったりしますよね。でも、実際に韓国へ留学してみて言えるのは、皆さんが今感じている“怖さ”の先に“楽しい”があるということ。「未知すぎて怖い…」という気持ちを、勇気を出して超えた先に楽しさが待っています!
韓国留学に行く皆さん、今留学を検討している皆さん、この記事を読んで興味を持ってくださった皆さん、
意志あるところに道は開けます!一歩踏み出しましょう!
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韓国語を続けた結果、目標であった「学生のうちに留学すること」を実行するに至りました。