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【留学体験記】国民大(クンミン大)は勉強に集中できる環境

国民大学校(ソウル)の留学体験記
国民大学校(ソウル)の留学体験記

私が国民大学に留学をしようと思った理由

皆さん、こんにちは!

現在私は西江大学経営学部に通っているのですが、今回は2019年の秋学期(9月)〜2020年の夏学期(8月)まで、語学堂の級でいうと3級〜6級修了まで在籍していた国民大学について紹介したいと思います。

私がもともと通っていたのは日本の4年制大学で、留学が必須の学部だったので、韓国語を専攻し、交換留学のような形で1年間語学堂に通いました。

そんな私が国民大学の語学堂に留学した理由…!それは“抽選に落ちたから”です(笑)

交換留学先として選べる学校は、慶熙大学・国民大学・釜山外国語大学(全て語学堂)の3つがあり、知名度や立地条件、寮の条件から当初私は慶熙大学を希望していました。

しかし、慶熙大学を希望する学生が定員オーバーで抽選することに…。惜しくも抽選に落ちてしまったため、自動的に国民大学への留学が決まりました。

国民大(クンミン大)について

国民大学校とは?

国民大学は、1946年にソウルに設立された私立の大学です。大学の略称はKMU。ソウルの総合大学の中で5番目に規模が大きい大学です。世界各国の大学と協定を結んでおり、海外交流も盛んです。

名称(日本語)国民大学校
名称(ハングル)국민대학교クックミンテハッキョ
所在地ソウル特別市城北区貞陵路77
種別私立

国民大(クンミン大)の特徴

国民大学は芸術・美術・デザイン系の学部が有名です。

日本の大学に比べて大学内の施設が充実しており、カフェや食堂などはもちろんのこと、コンビニ・パン屋さん・郵便局・銀行・美容院・写真館・文房具店・コピー室・女性専用休憩室など様々な施設があります。(詳しくはこちら→교내복지시설

同じ大学から留学に行った学生を除くと、日本人は語学堂にはほとんどいませんでした。ですが、語学堂の先生によると2021年秋学期からは日本人学生が増えたみたいです!

そして、アクセスについては一言でいうと”悪い”です。

おそらく皆さんが想像しているソウルとは少し違った風景なのではないでしょうか。ソウルにあるほとんどの大学の周辺には大学生が遊ぶ街や大学通りがあるのですが、国民大学の周りは山と道路しかありません(笑)

最寄り駅は4号線の길음キルム(吉音)駅、または우이신설ウイシンソル(牛耳新設)線の북한산보국문プッカンサンポグンムン(北漢山輔国門)駅です。キルム駅からはバスで15分ほどで、基本どこに行くのもバスで移動するのが楽だと思います!学生街としても観光地としても有名な홍대ホンデ(弘大)へはバスで1本です。

大学周辺なおかつ徒歩圏内で、唯一いろいろなお店があるのは정릉시장チョンヌンシジャン(貞陵市場)です。近場で友達と遊びたいときは4号線の성신여대ソンシンヨデ(ソンシンヨデ)や혜화ヘファ/대학로デハンノ(恵化/大学路)に行っていました!

ちなみに留学費用(授業料+寮費)は慶熙大学より国民大学のほうが安かったです。

国民大(クンミン大)の授業スタイル

国民大学の語学堂に通ったのは2019年9月〜2020年の8月だったので、コロナ前後のどちらの授業も経験しました。

コロナ前の国民大学の語学堂の授業

まず、語学堂の授業は午前のクラスと午後のクラスがあります。クラスは最初に受けるテストの結果に基づいて振り分けられます。

国民大学の語学堂に通う学生はほとんどがアジア圏の留学生で、特に低級であればあるほど中国人の割合が大きくなります。私が通っていた時は中国・ベトナム・モンゴル・インド・カザフスタンからの留学生がいました。

語学堂ごとに力を入れている技能が違うという話も聞いたことがあるのですが、国民大学の語学堂は4技能(聞く・話す・読む・書く)すべてをまんべんなく学習できたと思います。

コロナ禍の国民大学の語学堂の授業

そして、コロナが流行してからはオンライン授業に切り替わったので、寮で授業を受けていました。

韓国はすべての動きが速いので、コロナの感染者状況によってオンライン・オフラインがコロコロ変わると思っていたほうが良いです。特に語学堂の場合は、感染者が減ってオフラインに切り替わったと思ったら、また感染者が増えたのでオンラインにしますということも珍しくありません。

語学堂の先生たちは丁寧にやさしく教えてくださる方ばかりで、授業内容だけでなく韓国生活で困ったことなどにも親身になってくれます。また、語学堂修了後、韓国の大学に進学したい方もいらっしゃると思いますが、その場合に必要な自己紹介書や学業計画書もお願いすれば添削してもらえます。

私が住んでいた寮について

国民大学の寮
  • 毎週月曜日の23時に点呼
    長期休みなどで参加できない場合は、事前に外泊届を出す必要があります。
  • 門限は夜中の1時〜朝5時
  • 4人部屋
  • 2段ベッドが2つと個人の机が4つ、個人ロッカーが4つ
  • トイレ・シャワー付き
  • キッチンなし
    代わりに(?)寮の中に食堂と24時間営業の無人コンビニ、各階に1つずつ冷蔵庫と電子レンジ、浄水器があります。
  • ジム(コロナによって利用制限あり)、読書室(自習部屋)、洗濯室、宅配室

国民大学の寮は校内校外があり、私は校内の寮に1年間住んでいました。

キッチンが部屋にも共同エリアにもないのですが、コンビニは寮の建物内にあるのでそこまで不便ではなかったです。洗濯は専用のカードがあり、そこにお金をチャージして洗濯機と乾燥機を使っていました。

コロナの関係で校外の寮は一瞬しか住んでいないので詳しくは分かりませんが、大学徒歩圏内で、정릉시장チョンルンシジャンとも近いです。また部屋は校内の寮よりも広く、休憩室にはテレビがありました。

国民大(クンミン大)の良いところ/悪いところ

良いところ

国民大(クンミン大)の良いところ
  • おいしいパン屋さんがある(笑)
    オススメは練乳パン!!
  • 食堂がいくつもあり、有名チェーン店もある
    サブウェイ、ゴンチャ、マムズタッチなど
  • 繁華街がないので静か

悪いところ

国民大(クンミン大)の悪いところ
  • 学校の周りに繁華街がない
  • 最寄り駅が少し遠い
  • 坂が多い(ソウルの大学は基本的にどこも坂だらけ…)

韓国留学に向けての準備

私が国民大(クンミン大)に留学するにあたり、準備したことを紹介します。

留学までにどうやって語学力を高めたか

私は語学堂へ行く前にTOPIKやハン検を受けたことがなかったので、正確なレベルは分からないのですが…語学堂のクラス分けテストなどを考慮するとTOPIK3~4級程度だったと思います。

韓国語の勉強を始めたのは今から12年前、小学校3年生の時でした。

”勉強”というよりはただK-POPが好きで、「歌詞はどんな意味なのか」「アイドルが何を話しているのか」などが気になり独学で韓国語を始めました。

留学や資格のための勉強ではなく、12年前から欠かさず毎日勉強してきたわけでもなかったので、自分が何年勉強してきたのかも分からず、レベルも把握していませんでした。

大学では韓国語を専攻しながら半年間、基礎から復習して留学に行きましたが、最終的にはこの留学中にTOPIK6級を取得して帰国しました!

韓国留学までに申請したこと

基本的には日本で通っていた学校側がすべて準備してくれたので、個人的にめんどくさいと感じる手続きをすることはありませんでした。

奨学金についても、日本の大学と語学堂が連携して毎学期の上位2人に与えられるタイプで、1学期(約3か月)で90万ウォン(約9万円)でした。特に申請などは必要なかったです。

ですが、現在編入した身として書類申請について少しお伝えしたことがあります!

これは語学堂ではなく、日本の4年制大学から西江大学に3年次編入したときのことですが、当時私はエージェントなどは通さず、願書や自己紹介書、ビザ申請まで完全に個人で準備しました。

日々状況が変わるコロナ禍の中での準備は決して容易ではありませんでしたが、情報はインターネットで何でも得られる時代だからこそ、“本当の情報”を自分で確認する必要があると感じました。特に準備書類については、原則通りに揃えられないことや、要項を確認しただけでは詳しく分からない場合もあると思います。その場合は都度、学校や領事館に問い合わせて正確な情報を得ることが大事です。

私は自分の周りで編入した人が1人もおらず、何の情報もないところからのスタートでした。基本的に留学生向けの資料は韓国語と英語がメイン(あっても中国語まで)だったので、韓国語で調べて問い合わせができる能力はある程度必要になると思います。

準備する時に大変だったこと

先ほども少し述べた通り、語学堂の時は個人で準備したものがあまりなかったので、準備の大変さはそこまで感じませんでした。ですが、編入時は周りに編入を経験した人がいなかったので、「情報が少なかったこと」「コロナ禍で状況がコロコロ変わること」が大変でした。

また、翻訳やアポスティーユ※が必要になるものが多く、難しいところは翻訳会社に依頼することもありました。

※日本の公文書に対して、外務省が行う「日本の公的機関から発行された文書である」という証明

ビザ申請に関しては、住民票がある都道府県の管轄領事館に行かなければならなかったので、当時大学でひとり暮らしをしていた私は弾丸700キロ往復ツアーをするはめになりました…(笑)

これだけは、韓国に持っていった方が良い!

韓国に必要なもの
  • 変換プラグと延長コード(ちなみに韓国はCタイプのプラグです)
  • 好きなお菓子や香水、ぬいぐるみなど落ち着けるもの
    なんでもいいのですが、海外で日本が恋しくなった時に自分が落ち着けるグッズがあるといいと思います!

特に変換プラグと延長コードは、韓国ですべての電化製品を揃えるわけではない限り必須アイテムです。

ちなみに、電圧の関係かドライヤーやヘアアイロンは変換プラグを介して使用すると焦げた匂いがして危なかったので、韓国で買うことをおすすめします。

また、隔離が必須の時期はどんな隔離施設になるか分からないので、簡単な掃除グッズやスリッパ、割り箸なども持っていくと便利かもしれません!

正直、あとは現地で調達したり、EMSで送ってもらったりでどうにかなります(笑)

国民大留学生の1日

次に、国民大(クンミン大)留学生の1日を紹介します。

平日の過ごし方

時間
7:40起床
8:00コンビニで朝ごはん
8:40寮を出発
9:00語学堂 午前の授業開始
13:00昼食(学食)
14:00午後の授業開始
17:00授業終了

今はできるか分かりませんが、コロナがなかった頃は夜に大きな運動場でサッカーや野球の試合を見るのも楽しかったです!

休日の過ごし方

1人で家や寮にいるのが好きではないので、休日は基本的に友達と出かけていました。

週末は友達とショッピングしたりカフェに行ったり映画を見たり、長期休みには釜山や江陵などソウル以外の地域へ旅行したりもしました。最近はいろいろな展示会に行くことにハマっています!

これから国民大学に留学したい人へ

韓国に着いてすぐにやって欲しいこと

最後に、韓国留学をする上で知っておいた方が良いことをお伝えしたいと思います!

外国人登録証を受け取ったらすぐに銀行口座チェックカードを作り、携帯も本人名義に変えたほうがいいです!なぜかというと、韓国は完全カード社会なのですが、海外のカードが使えないお店がたま〜にあるんです。それ以外でも韓国の口座はあったほうが何かと便利なので作ることをおすすめします。

また、韓国はインターネットでなんでもできるのですが、常に本人認証が必要になります。ただSIMを入れ替えただけだとパスポート名義で本人認証ができないので、外国人登録証をもらったら早めに本人名義に変更することをおすすめします!

皆さんへのメッセージ

語学堂でも正規留学でも、韓国に留学して後悔することは絶対にないと思います!少しでもやりたい気持ちがあるならぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか😉

国民大学には勉強に集中できる環境が整っています。

最初は「韓国語を極めたい」という理由だけで韓国に語学留学をした私ですが、1年間住んでいるうちに韓国という国がもっと好きになりました。そして、今では韓国の大学に編入までして、家族や友達と離れ、またソウルの街で暮らしています。

やりたいことがあるなら思い切って挑戦してみるのも良い経験だと思うので、誰に反対されようが自分の意志を貫いて頑張ってください!!

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