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【留学体験記】湖南大(ホナム大)は光州にある魅力たっぷりの留学先

湖南大学校(光州)の留学体験記
湖南大学校(光州)の留学体験記

私が湖南大学に留学をしようと思った理由

「韓国留学」と聞くと、ソウルをイメージする方も多いのではないでしょうか?ソウルには話題の食堂やカフェはもちろん、観光スポットなどもたくさんあり、韓国留学で1番人気の街ですよね。

しかし、生活費や学費が高かったり、日本人留学生が多いというデメリットもあります。実際にソウルへ留学した学生の中には、韓国語を使う機会が少なく語学力が伸びなかったという人も。

そこで、「人と人との交流を大切にしたい」「日本人留学生が少ない学校で勉強したい」という方におすすめなのが「光州(クァンジュ)」です。光州はソウルからバスで約4時間もかかりますが、田舎ならではの良さがある場所なんです。

実際に私も「人と違う大学生活を送りたかったから」という理由で、光州にある湖南大学への留学を決意しました。

ソウルは旅行で気軽に行けますが、光州には特別な理由がない限り訪れることはありませんよね。

また、ソウル留学に関する情報はインターネットで調べられるものの、当時は光州での留学生活をまとめたサイトなどはなかったので、純粋にチャレンジしてみたいという思いがありました。

あとは、光州の食べ物がおいしいということと、「湖南大学は生徒間のコミュニケーションが盛んで、すぐ韓国語が伸びる」と学校の先輩から聞いていたことも、湖南大学に決めた理由です。

今回は湖南大学へ1年間交換留学をした私の体験談をまとめました。ネイティブと一緒にリアルな韓国の大学生活を送りたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

湖南大(ホナム大)について

湖南大学校とは?

湖南大学は1979年に設立された、光州広域市にある私立総合大学です。1981年に4年制大学に改編しました。

キャンパスには5つの大学学部(人文社会大学・経営大学・保健科学大学・工科大学・芸術大学)と、4つの大学院(一般大学院・教育大学院・福祉行政大学院・産業経営大学院)があります。

名称(日本語)湖南大学校
名称(ハングル)호남대학교ホナムテハッキョ
所在地光州広域市光山区湖南大路120
種別私立

湖南大(ホナム大)の特徴

留学生にとって特に嬉しかった湖南大学の特徴は2つ。

  • 交換留学生は「留学生用の授業」と「学科の授業」どちらも受講できる
  • トウミ制度がある

交換留学生は、留学生用の授業で韓国語を勉強するだけではなく、韓国のリアルな大学授業も体験できるので、一石二鳥!

学科の授業にでると、先生や生徒が気にかけてくれるので、友達がたくさんでき、楽しいキャンパスライフになること間違いありません。

そして、湖南大学には「トウミ」という制度があります。これは有志の韓国人学生とチームを組み、遊びに行ったり、お互いの言語を教え合ったりするという、コミュニケーションを目的とした制度です。

トウミのパートナーと光州の観光地やおいしいお店に行ったり、買い物をしたりと楽しく韓国語を勉強できます。

私はこの2つの特徴のおかげで、友達がかなり増え、充実した留学生活を送ることができました!

また、日本人は学校に8人だけだったので、「日本人が少ない学校へ留学したい」という方にはかなりおすすめです。

湖南大(ホナム大)の授業スタイル

現在は分かりませんが、私が留学していた時は対面授業でした。

留学生用の授業は文法がメインなので、発表する機会はなかったです。先生はみなさん早口だったので、リスニング力は鍛えられたと思います。

一方の学科の授業では、日本の文化を発表するのはもちろん、日本語の発音や、「この文法はどういう時に使うのか」などをみんなに説明することもあったので、スピーキング力が上がりました。

全体的に和気あいあいとした雰囲気なので、「恥ずかしい」という気持ちを感じることなく、楽しく授業を受けられましたよ。

湖南大(ホナム大)の良いところ/悪いところ

良いところ 

湖南大(ホナム大)の良いところ
  • 面倒見が良く、優しい学生が多い
  • 現地の友達がたくさんできる
  • 留学生用の授業・学科の授業と両方受けられる
  • 市内と学校を結ぶ循環バスが運行している
  • 寮が綺麗

悪いところ

湖南大(ホナム大)の悪いところ
  • アクセスが悪い(市内まで遠い)
  • 飲み会が毎日のようにある
  • 不真面目な学生が少し多い(流されないように!)

湖南大学に通うと友達がたくさんできるので、充実したキャンパスライフを送りたい方におすすめです。

しかし、授業をさぼる学生が一定数いたり、飲み会が多かったりと誘惑もあるので、自分の芯をしっかり持っていて、周りに流されない方と相性が良い大学だと思います。

韓国留学に向けての準備

次に、湖南大(ホナム大)に留学するにあたって準備したことを紹介します。

留学までにどうやって語学力を高めたか

私はスピーキングやリスニングはもちろん、単語も全く分からない状態で渡韓しました。

現地でかなり努力したので、3ヵ月後くらいには会話ができるくらいのレベルになりましたが、「留学前から基礎ができていたらもっと語学力が伸びたのに…」と後悔。

留学生活は最初が肝心なので、単語だけでも分かっていたほうが友達もたくさんできると思います。

私はコミュニケーションが取れなかったので、日本人の友達と過ごしたり、日本語が上手な韓国人の友達とばかり付き合ったりしていました。

今思うと少し勿体なかったなと感じています…。

この経験からも、留学までにとにかく単語を覚えることをおすすめします。単語本を繰り返し見たり、書いたりして頭に定着させることが大切です。

文法よりもまずは単語!

もちろん文法も覚えておいて損はしませんが、私の場合、単語とは違って文法は実際に会話で使わないと自分の中できちんと理解ができませんでした…。ですので、事前に単語を覚えて、文法は現地で友達と会話しながら覚えると一気に語学力が伸びると思います。

韓国留学までに申請したこと

必要な手続きは学校がすべて対応してくださったので、留学前に自分で用意したものはパスポートと保険のみでした。

在留中にパスポート期限が切れる場合は、再度申請をしなければいけません。短期留学、長期留学に関わらず、パスポートの有効期限は必ずチェックしてくださいね。

また、保険もさまざまな商品があるので、自分に合うものを見つけましょう。私の場合は、日本語対応可能で、当日に支払いが発生しないものを選びましたが、1年間で約20万円と高額でした…!

私が選んだ商品以外にも、自分で先に医療費を支払い、その領収書と診断書を送付してお金を振り込んでもらうシステムのものもあります。それは1年間で約2~3万円ほどだったので、韓国語ができる方や、診断書を送るなどの手続きが苦ではない方は、こちらのほうがおすすめです。

韓国留学までに申請したこと
  • パスポート(期限をチェック!)
  • 保険(種類が豊富なので、保障内容やシステム、料金を確認して自分に合うものを選ぶ)

準備する時に大変だったこと

準備する時は、何を持っていくか選別するのが大変でした。

私の留学先は事前に荷物を送ることができなかったため、必要なものとそうでないものを仕分けするのに予想以上に時間がかかりました…。

ちなみに、持っていく荷物の目安としては、1~2週間分の旅行をイメージしていただくと良いかと思います。

文房具は韓国のほうがかわいく、デザインが凝ったものがあるので、必要最低限(ノート1冊にボールペン2本ほど)だけ準備しました。

また、準備期間中はいつも留学について漠然とした不安が頭をよぎり、非常にストレスでした。私は出発ギリギリに荷物を準備したら、不安と準備疲れで体調を崩してしまったので、荷物の整理は2~3ヵ月前から少しずつ行うのがおすすめです。

事前に準備をすることで、「もうすぐ留学が始まるんだ!」という実感が湧きやすくなり、勉強に対するモチベーションも維持できますよ!

これだけは、韓国に持っていった方が良い!

なお、食べ物日用品は日本製のほうが良かったので、少し重くても持って行くことをおすすめします。

持って行ってよかったものを以下にまとめましたので、チェックしてみてくださいね。

韓国留学に必要なもの
  • シャンプーリンス
  • ダニシート
  • 食品系
  • コンタクト
  • 洗剤
  • 電子辞書

シャンプーリンス

韓国の水が髪に合わないという状況で、韓国製のシャンプーを使ったら1日でキューティクル全滅…。クシが一切通らなくなり、絶望感でいっぱいになりました(笑)

海外は硬水であったり、化粧品には日本にはない成分が配合されていたりもします。

そのため、シャンプーリンスは日本のものを。なかでもダメージケア系でこってりしたテクスチャーのものを選ぶと◎

ダニシート

以前、ダニに刺されて非常に痒かったので、ダニシートがあると安心だと思います。100均で売っているので、何枚か買っていきましょう。

食品系

ふりかけや味噌汁などのご飯のお供になるものは持っていきましょう。私は寮のご飯が口に合わず、白飯だけ食べた日も…。こんなにものりたまが恋しくなったことはありませんでした(笑)

個人的にはコンビニのお菓子のクオリティも日本のほうが良いと思っていたので、大量に持っていきました。

甘いものはカフェでいくらでも食べられるので、お煎餅などの醤油系お菓子をチョイス。ホームシックになった時に食べると、少し気持ちが落ち着きますよ。

「韓国のほうが成分が強い」と聞いたのと、薬は飲み慣れた日本製のものが良いと思ったので一通り持って行きました。

韓国は刺激が強いものや、油っぽい料理もたくさんあるので胃薬を多めに持っていくと◎(初めの頃は何を食べてもお腹を壊していました)

コンタクト

カラーコンタクトをする方は現地調達できますが、ディファインなどは高いので、日本でまとめ買いしていったほうがお得です。

現在はもう少し安くなっていると思いますが、私が留学していた時代は1箱5万ウォン(約5,000円)ほどでした…。

洗剤

ボール状のものなど日本には便利で洗浄力もしっかりしているものが多いので、洗剤も日本から持っていきました。

韓国の洗剤も使ってみたのですが、予想以上に衣類の傷みが激しかったため、気になる方は日本製のものを使うことをおすすめします。

電子辞書

「グーグル翻訳で大丈夫」と思いがちですが、電子辞書のほうが検索スピードが圧倒的に早いので勉強が捗ります。

また、スマホで検索すると、インスタグラムやゲームなど余計なものも見てしまって集中できなかったので、私はずっと電子辞書を使っていました。

Wi-Fiのことも気にしなくていいので、絶対にあると便利です!

湖南大(ホナム大)留学生の1日

次に、湖南大(ホナム大)留学生の1日を紹介します。

平日の過ごし方

時間
8:00起床
ごはんを食べたり、授業の支度をしたりとバタバタ……。
9:00-12:00留学生用の授業を受けます。
13:00-学校周辺の食堂でお昼ごはん
どの食堂も安くてすごくおいしいのが湖南大学の魅力!
14:00-学科の授業を受けます。
友達と一緒なので、とっても楽しい!あっという間に時間が過ぎます。
曜日によって終わる時間は違いますが、遅くても18時には終わります。
18:00-ごはんを食べた後、友達とカラオケや卓球、バドミントン、ビリヤードなどをして遊びます。学校内に施設があるので、学生は無料または格安で利用できるんです!予定がない日は図書館で自習をしていました。
23:00-点呼を済ませ、同じ部屋の友達と少しお喋りをしてから就寝。

休日の過ごし方

寮が土日は点呼がなく外泊OKというルールだったため、市内で夜通し遊んだり、周辺の都市へ旅行をしたりなど、週末にしかできないことをして過ごしていました。

おすすめは「映画館オール」。韓国は夜中の2時や3時でも映画が上映されているので、ぜひ体験してみてください!リスニングの勉強にもなりますよ。

これから湖南大学に留学したい人へ

日韓の歴史については知っておこう

韓国語はもちろん、日韓の歴史についても勉強しておくことをおすすめします。

私が留学してかなり困惑したのが「竹島問題」。

仲良くなったと思ったら「竹島って韓国のものだよね?」とかなり威圧的に、そしてストレートに聞かれまくりました。そもそも竹島についてあまり勉強してないからよく分からないし、どんな回答が正解なのか分からず、何度気まずい思いをしたことか…。

「どうしてこの人はわざわざこういう話をするんだろう?」と思うこともあり、当時の彼に相談したところ、「韓国では“竹島は韓国のもの”と洗脳のような教育を受けているので、この質問自体には悪気はない」とのこと。ただ、韓国のものだよね?というテンションで聞いているのだそうです。

かなりデリケートな話題ですが、笑ってごまかすのではなく、日韓の歴史について勉強して、自分の意見を言えるのがベストかなと思います。

もちろん答えたくない場合は、しっかりその旨を伝えましょう。意外と歴史について質問してくるので、知っておいて損はないと思います。

噂の速さは剛速球並み

これは田舎あるあるかもしれませんが、噂が回るスピードが尋常じゃなく速いです(笑)

2人で歩いていただけなのに、付き合ってる!と噂が流れて気まずい思いをしていた子もいたので、軽はずみな行動はしないほうが吉。基本的には相談ごとでも漏れるので、私はよく日本にいる友達に相談していました。

コミュニケーションが取りやすく、友達もたくさんできるのが湖南大学のいいところですが、団結力が強すぎて少し窮屈に感じることもあるかもしれません。

留学して苦労しないために

充実した留学生活を送るために必要なことは、「努力」「愛嬌」だと思います。

周りに流されず毎日コツコツ勉強する強さがあれば、かなりのスピードで語学力が伸びます。実際に努力している人とそうでない人を比べてみると、1年後にはかなりの差が開いていました。

そして、もうひとつ必要なのが「愛嬌」。先輩や友達からかわいがってもらえると、いろんな所へ連れて行ってもらえたり、一緒に遊んでもらえたりと、留学生活の充実度が格段に上がります。

ぶりっ子ではなく、明るくてフットワークが軽い子が好まれる傾向にありました。最初は緊張するかもしれませんが、誰かに誘われたら笑顔で「行きます!」と言って、思いっきり楽しんでみてくださいね。

みなさんの留学生活が充実した楽しいものになりますように!

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チェゴハングル編集部
チェゴハングル編集部。日本全国の韓国語教室を研究しながら、韓国語学習者に常に寄り添い、良質なコンテンツを発信します。編集長は、ハングル検定の公式モニターとして活動しながら、準2級の合格を目指しています。