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【留学体験記】大邱大(テグ大)勢いで留学をしたら人生が変わった

テグ大学校(大邱)の留学体験記
テグ大学校(大邱)の留学体験記

私が大邱大学に留学をしようと思った理由

私が韓国留学を決めた理由は、大したものではなく、ただただ 「勢い」 でした。

留学前に韓国旅行に行ったこともなければ、韓国のアイドルやドラマに興味があったわけでもなく、韓国語が話せたわけでもありません。

しかし、当時通っていた大学で、協定校である大邱大学へ留学できる機会を発見。友達と一緒に「勢い」で応募し、大学3年生の頃に交換留学生として、大邱大学に留学することになりました。

明確な目的をもって留学に来る方や、韓国のアイドルやドラマ、文化などに興味があり留学する方も多いとと思いますが、必ずしも目的がないといけない!ということはありません。

私のように、最初は大した理由ではなかったけれども、ゆるく留学してみたら人生が変わったということだってあります。

そして今回、大学を卒業して政府奨学生として、再び大邱に戻ってくることになりました!

2度目の大邱大学への留学。9月から大学院に入学する予定です。

最初のきっかけは「勢い」でしたが、今回政府奨学生として再び留学にくるときは、明確な目的を持てるようになっていました。

大邱大(テグ大)について

大邱大学校とは?

大邱大学は、大邱に1956年に設立された私立の大学校です。繁華街から少し離れたところ、慶山(キョンサン)市に位置しています。そして、キャンパスの広さは韓国内「第1位」!非常に広く、美しいキャンパスがあります。

名称(日本語)大邱大学校
名称(ハングル)대구대학교テグテハッキョ
所在地慶北慶山市珍良邑大邱大路201
種別私立

大邱大学(テグ大)の特徴

大邱大学のキャンパスは韓国内「第1位」を誇る広さ

広いキャンパス内には、図書館やコンビニ、食堂はもちろん、映画館や水泳場、ゴルフ場、ジムなどもあるのです(今年の8月には SUBWAYもオープンするのだとか…)。

もともとは学祭などの数多くのイベントがあり、有名な歌手やアイドルを見られる機会も多かったのですが、コロナの影響で現在はかなり減ってしまいました…。

とはいえ、今でも時々ドラマの撮影地などで大邱大学が使われるため、有名人に会えるチャンスも…?

また、大邱大学は韓国語能力試験(TOPIK)の会場となっているので、TOPIKを受けやすい環境だと思います。

そしてなにより、国際課の先生方がとても親切なので、分からないことや不安なことがあればすぐに相談できます。

大邱大学は留学生数が多いため、サポートが手厚く、日本語や英語を話せる方もいらっしゃるので韓国語ができなくても安心です。

大邱大学(テグ大)の授業スタイル

大邱大学のクラス
  • 初級1級〜上級6級まで
  • 1クラス15人ほど
  • 先生は1クラス1〜3人(教え方に偏りがないよう、曜日によって変わります)
  • 授業時間は9:30〜13:20※

※もともとは午後クラスもありましたが、留学生数が減ったため現在は午前クラスのみになっています。

どのクラスに入るかは、語学堂の授業開始日の前日に行われる「レベル分けテスト=筆記とスピーキング試験」の結果によって決まります。(クラスが自身のレベルに合わなかった場合には変更が可能です◎)

私は交換留学生として留学した1年間で語学堂1〜4級、
今回の大学院入学前の準備として5〜6級まで通いました。

校外学習ではいちご狩りをしたり、歴史ある建物を見に行ったりしましたが、コロナの影響により、途中から学校内での文化体験に変わりました。

他にも留学生のためのイベントが数多く用意されているので、クラスメート以外の人たちとも友達になれます。

語学堂の授業は基本的に対面授業です。今年の3月〜7月末まで語学堂に通いましたが、3日間だけオンライン授業で、それ以外はすべて対面授業でした(大邱大学の学生の方はオンライン授業も多いそうです)。

大邱大学(テグ大)の良いところ/悪いところ

私が感じた、大邱大学の良いところ・悪いところは以下の通りです。

良いところ 

大邱大学(テグ大)の良いところ
  • 韓国語を話す機会がとても多い
  • 作文やTOPIK対策など、さまざまな形式の授業が受けられる
  • クラスメートの国籍が多様で、いろんな文化に触れられる
  • トウミ制度があり、韓国人の学生と友達になれる
  • 入学金が免除される奨学金制度がある
  • 寮のセキュリティが高い

授業中に先生が生徒に質問する機会や、クラスメートと話す機会が多かったため、韓国語を話す練習がたくさんできました。

金曜日に作文の宿題がでたり、授業のなかにTOPIK対策が取り入れられていたりと、先生によって異なりますが、「さまざまな形式の授業が受けられる」という面ではとても良かったのではないかなと思います。

また、クラスメートの国籍が多様なので、日本では出会えなかったであろう人たちにたくさん出会い、多文化に触れる良い機会にもなりました。

悪いところ

大邱大学(テグ大)の悪いところ
  • とにかくキャンパスが広いため、移動には余裕を持つ必要がある
  • 寮はキッチンが1階にしかなく、人も多いので自炊が難しい

留学生にやさしい制度

私が実際に大邱大学に通ってみて、「留学生にやさしいな」と感じた制度が2つありました。

ここからは、その2つの制度について詳しくお話ししていきます。

トウミ制度

トウミ制度とは?

簡単に言うと、韓国語を勉強したい日本人留学生と、日本語を勉強したい大邱大学の学生でグループをつくり、学校側の支給金で遊びに行って仲を深めようという制度です。
大邱大学の場合、私たちは申請をするだけで学校側がグループを組んでくれました。

正直、語学堂に通っているだけでは、なかなか韓国人の友達をつくるのは難しいものです。

現在はキャンパス内にいる学生数も少なく、友達になる機会がない…。

でも韓国人の友達が欲しい…!韓国語を使う練習がしたい…!!

そんな悩みを解消してくれる制度が「トウミ制度」 です。

ペアは「日本人と韓国人」だけでなく、「中国人留学生と中国語を勉強している大邱大学の学生」、「英語が話せる留学生と英語を勉強している大邱大学の学生」などと、幅広い組み合わせ。

トウミ制度は韓国語を学ぶ留学生にとっても、その国の言語を勉強している大邱大学の学生にとっても役に立つ制度なんです。

必ずどこかには出掛けて内容を報告することがルールなのですが、このトウミ制度を通して韓国人の友達を必ずつくることができます。

また、留学生は大邱大学の学生たちが参加しているサークルにも参加できます。
国際交流のためのサークルや、日本語を勉強したい学生が集まるサークル、運動系サークルなど、たくさんあるので、友達を誘って何かに参加してみるのも良いと思います。

奨学金制度

そして、留学生にやさしい制度がもうひとつ。

大邱大学には、TOPIKの成績によって大学の授業料や入学金が免除される「奨学金制度」があります。

奨学金をもらえる条件
  • TOPIK6級を所持:4年間の授業料 全額免除 ・ 入学金 免除
  • TOPIK5級〃:2年間の授業料 全額免除
  • TOPIK4級〃:1年間の授業料 全額免除
  • TOPIK3級〃:初学期の授業料 全額免除

大邱大学に在学中↓

  • TOPIK6級〃:150万ウォン(約15万円)支給
  • TOPIK5級〃:100万ウォン(約10万円)支給
  • 成績が良ければ授業料免除…など

上記したものは、新入生として大邱大学に入学する場合に適応されるものですが、編入生に対しての奨学金制度もあります!

私の知人もこの奨学金制度で大邱大学に編入しました。

奨学金制度は、日々の韓国語勉強のモチベーションに繋がる素晴らしいものです。このような取り組みからも、大邱大学には留学生が勉強を頑張ることができる環境が整っていると感じます。

学費などを気にして留学を諦める前に、まずは大邱大学の充実した奨学金制度を知っていただけると嬉しいです^ ^

私が住んでいた寮について

交換留学生として留学していた1年間、私は大邱大学内の留学生用の国際寮で生活をしていました。

大邱大学の国際寮
  • 語学堂生だけではなく、学部生も一緒に生活
  • 寮の管理人は2〜3人(当時は日本語・英語・中国語が可能な方でした)
  • 1人部屋 or 2人部屋
  • キッチン・冷蔵庫・洗濯機は共同(1人部屋には冷蔵庫があるのだとか…!)
  • 地下には食堂
  • 出入りは顔認証

寮は大邱大学のキャンパス内にあるため教室まで行くのが便利です。少し寝坊してしまっても走れば間に合っちゃいます!!笑

私は2人部屋を利用していたのですが、ルームメイトは日本人でした。

韓国語を使う機会を増やそうということで、基本的に2人部屋の場合は他国の人がルームメイトになる場合が多いそうです。

寮は部外者立ち入り禁止。出入りは顔認証なので安全面は100点です。

門限や週1回の点呼、他にも決められた規則がいくつかありましたが、現在はコロナの影響で色々と厳しくなったそうです。

そして、私が住んでいた頃はキッチンが1階のみで、常に人が多かったため自炊が難しい状態でした…。

個人的に不便を感じることが多く、今は寮をでて1人暮らしをしていますが、いざ家を契約するとなると、ある程度の韓国語が必要ですし、まとまったお金も必要になってきます。実際にトラブルが起きた際も、自分の安全は自分で守らないといけません。

寮生活と1人暮らし、どちらも経験してみて今思うことは以下のような感じです。


  • 住んでる生徒の方が多いので、他国の友達がたくさんできます。「みんな帰る場所が同じ」という面では、多少不便なことがあったとしても寮が安心かなと思います。
  • 寮以外
    長期留学する予定で、「自炊など自由にしたい!」というには、学校外に住むことをオススメします。

韓国留学に向けての準備

冒頭でもお話ししたように、私は今回 「政府奨学生」 として留学をしています。

もし同じように奨学金を受けての留学を検討している方がいらっしゃるなら、条件をしっかり確認し、事前に準備しておくのがおすすめです。

政府奨学金(韓日共同高等教育留学生交流事業)

留学生のための奨学金といえば、GKS(大韓民国政府奨学金)を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

しかし、実は韓国留学には別の制度、「韓日共同高等教育留学生交流事業」というものがあります…!(2022年からはGKSと統合されるだとか)

「韓日共同高等教育留学生交流事業」 という奨学金制度は、日韓間にのみ存在する奨学金制度です。

まだあまり知られていない制度だと聞きました…。

支援対象は「学部1年・学部生短期課程・修士博士課程」に分けられているのですが、ここでは修士博士課程についての奨学金制度についてご紹介しようと思います。

韓日共同高等教育留学生交流事業とは?(修士博士課程)

国立国際教育院が選定した韓国の大学8校からのみ応募が可能です。(その8校のなかに大邱大学が含まれている場合、大邱大学から応募可能◎)

まず、支援の対象となる期間は修士3年間・博士4年間(予備教育1年間を含む)です。TOPIK5級を所持している場合は予備教育(語学堂)が免除になります。
私は応募時すでにTOPIK5級を取得していたのですが、不安だったので半年だけ予備教育の期間をいただきました!

TOPIKを所持していなくても応募は可能ですが、予備教育期間中に必ずTOPIK3級を取得しなければいけません。

授業料全額免除・毎月の生活費・往復の飛行機チケット・論文印刷費・医療保健料などが支給されます。韓国に到着した時点で、定着金も受け取ることができます。

募集人数は毎回変わるのですが、私が応募した時は15名でした。今回は9名です。

年齢が満40歳未満の方最終学歴の評定平均(GGPA)が80%以上など、いくつかの条件を満たす必要がありますが、こんなにも手厚い制度があまり知られていないことに驚き、ぜひご紹介したいとここに書かせていただくことにしました。

政府奨学金(韓日共同高等教育留学生交流事業)を受けるために必要なこと
  • TOPIK5級を取得(なければ予備教育期間中に必ずTOPIK3級を取得)
  • 満40歳未満の方
  • 最終学歴の評定平均(GGPA)が80%以上…など

※内容は年度によって変更になる可能性があります。詳しくは韓国政府の公式HPをご確認ください。

私自身も、大邱大学の先生方に教えていただき初めてこの奨学金を知ったのですが、おかげで「大学院に進む」という未来予想図にはなかった新しい道と出会えました。

奨学金は上記のもの以外にも色々あります。韓国留学を検討されている方は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。

これから大邱大学に留学したい人へ

今回は大邱大学や語学堂、奨学金制度までご紹介させていただきました。いかがでしたでしょうか?

大邱大学は留学生に対してやさしく、さまざまな奨学金制度が準備されています。

この記事を書きながら、「留学生にたくさんの機会を与えてくれる場所だな」と改めて感じました。

私が1年越しに大邱大学に戻って来た時も、「久しぶりだね」と言ってくださる先生方が多数いらっしゃったことを今でも覚えています。

大邱大学はクラスメートの国籍が多様なので、留学がさまざまな文化を知る機会にもなりました。

そして、同時に「日本人として留学にきていること」が、どれだけ重要なことであるかにも気付かされました。

例えば、上級の5〜6級で社会問題や政治について発言する機会が増えると、よく知らないからと適当に発言することはできません。「分からない」で済ませるのではなく、自分自身も日本について「知るチャンス」であり、自分が発言することで日本について「知ってもらうチャンス」だと考えていました。

他国の人たちが「日本」や「日本人」に対してすでに抱いているイメージがあり、先入観や偏見も少なからずあります。想像もしていなかったことを言われたりもします。

「他国から見た日本」と「日本人からみる日本」は全く別物なのです。

違うことは「違う」と否定し修正すること、自慢できることは胸を張って自慢することが大切で、「日本人」としての発言の重要さ、影響力の大きさを身に染みて感じることができました。

留学をすることは簡単なことではなく、不安や緊張が必ず存在します。

そんな留学生の気持ちを理解して、寄り添い支えてくれる環境が整っているのが、大邱大学ではないかなと思います。

留学に対して不安を持っている方や、少しでも韓国に留学してみたい!という気持ちがある方に、この記事が参考になれば嬉しいです!!

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チェゴハングル編集部
チェゴハングル編集部。日本全国の韓国語教室を研究しながら、韓国語学習者に常に寄り添い、良質なコンテンツを発信します。編集長は、ハングル検定の公式モニターとして活動しながら、準2級の合格を目指しています。