ハングル能力検定(ハン検)とTOPIKの試験概要
みなさん、こんにちは。チェゴハングルのシュニ(@shuni_hangugo)です。今回は2大韓国語検定であるハングル検定とTOPIKの違いについて解説していきますよ!
本記事を読めば、あなたがどちらの試験を受けるか丸わかり!ぜひ最後までお付き合いください。
ハングル能力検定(ハン検)とは?
ハン検は、1993年から日本で始まった韓国語検定試験の先駆け的存在です。日本でハングルを普及させ、学習者に公平な社会的評価を与えることなどを目的に設立されました。
初心者からでも取得しやすいレベル設定となっており、5・4級は比較的容易に取得することができます。一方で、3級〜1級になると、難易度がかなり上がり合格率が一気に落ちるのが特徴です。
ただし、あらかじめ出題範囲や対策問題集が出版されていることから、学習するための環境は十分整備されていると言えるでしょう。
試験の種類 | 5級・4級・3級・準2級・2級・1級 |
試験科目 | 聞き取り・筆記・書き取り(マークシート式) |
開催時期 | 6月と11月 |
試験場所 | 全国+オンライン |
URL | https://www.hangul.or.jp/ |
韓国語能力試験(TOPIK)とは?
TOPIKは、韓国政府認定の試験で、世界的に同時に実施されています。英語学習のTOEICやTOEFLのような存在。ハングル検定と違い、6級が最難関の試験です(級が大きくなるほど難しい)
問題文が全て韓国語で書かれているため、初心者には取っ付きにくい一面もありますが、韓国現地でも認められる試験ですので、韓国留学・就学をする方におすすめですよ!
試験の種類 | 1級・2級・3級・4級・5級・6級 |
試験科目 | 聴解・読解・作文(主にマークシート式) |
開催時期 | 4月・7月・10月(韓国では年6回開催) |
試験場所 | 全国32箇所+海外各拠点 |
URL | https://www.kref.or.jp/examination |
TOPIKとハン検 | 難易度(レベル)比較

では、TOPIKとハン検ではレベルの違いはどうでしょうか?下記に参考表を作成しましたので、あくまで参考程度にご覧ください。
オススメの順番としては、まずはハングル検定の5級から受けて、TOPIKの1級、ハン検の4級と順番に受けていくのが良いと思いますよ!
TOPIK | ハングル検定 | |
上級 | 1級 | |
上級 | TOPIKⅠ 6級 | 2級 |
上級 | TOPIKⅠ 5級 | |
中級 | TOPIKⅡ 4級 | 準2級 |
中級 | TOPIKⅡ 3級 | 3級 |
初級 | TOPIKⅡ 2級 | 4級 |
入門 | TOPIKⅡ 1級 | 5級 |
履歴書や就職で有利なのはどっち?
日本で進学・就職する場合 = ハン検
あなたが日本国内で進学・就職を考えているなら、TOPIKでもハン検でも、どちらの試験を受けても大差ないでしょう。TOPIKが韓国政府公認の検定試験とはいえ、ハングル検定は日本国内ではもっと昔から存在していました。
そのため、ハン検は企業や大学において、韓国語能力を測る試験としての地位を十分に認められています。各出版社から対策本が多く出版されていたり、試験問題を日本語で受けられることなどを考慮すると、ハングル検定を強くオススメします!
韓国で留学・就職する場合 = TOPIK
一方、あなたがこれから韓国で活躍しようとする人材の場合、話が変わってきます。断然、TOPIKを受けるべきと考えます。
ハングル検定は日本国内限定で開催されている試験であり、韓国現地の学校や企業で正当に評価されない可能性があります。また、入学試験の募集条件にTOPIK◯級以上、という表記は見られるものの、ハングル検定があることはほとんど無いです。
単位認定される大学の例
一部の日本の大学では、教養科目として外国語を履修することを必須としており、その単位の代替として「ハングル検定」や「TOPIK」の取得を認めています。下記は、ハン検を単位認定してくれる大学の一例です。
もしあなたが大学生で、韓国語の授業を履修している場合、自分の学校が該当するかどうかは、必ず一度大学に確認した方が良いでしょう。
名古屋大学・小樽商科大学・獨協大学・神田外語大学・東京成徳大学・慶應義塾大学 法科大学院・立教大学・学習院女子大学・神奈川大学・関西大学・奈良教育大学・島根大学・長崎外国語大学・大分大学・・・
独学でも効率的な勉強方法・おすすめテキストと過去問
他の外国語と比べても、韓国語は日本人学習者にとって圧倒的に勉強しやすい言語です。学ぼうと思えば、教材がたくさんあり、韓流ドラマは毎日のように地上波で放映されていますよね。YouTubeから面白い韓国のバラエティ番組を見たり、K-POPのMVを聴くことだってできます。
今回は、そんな中でそれぞれの検定試験に特化したオススメの勉強方法を紹介しますね。
ハングル検定の効率的な勉強法・おすすめテキスト
詳細は下記記事をご覧ください。
TOPIKの効率的な勉強法・おすすめテキスト
詳細は下記記事をご覧ください。
世界中で受験者数が増え続けるTOPIK

様々なブログや記事をみても、日本ではハングル検定を推す声がとても大きいのが現状です。日本人の受験者数も、ハングル検定はTOPIKに比べ、受験者が2倍近く多いのが現状です。
しかし(個人的な意見ですが)若い韓国語学習者の皆さんは、ぜひTOPIKも一度受けていただきたいと思っています。全世界的な受験者数の推移は、ここ10年で爆発的に増加しており、日本国内においても、今後TOPIKが最もメジャーな検定試験になる可能性が十分にあるからです。
【結論】検定試験は手段に過ぎない|あなたにあった選択を!
いかがでしたか?今回はハングル検定とTOPIKの違いについて解説しました。どちらも日本で認められている素晴らしい検定試験であり、毎年多くの人に受験されています。
ここまで述べてきたように、あなたの目指すレベルや、お仕事や就職のこと、試験日程の都合なども考えながら、あなたにあった最適な試験を選ぶことが良いでしょう。
最後に、検定試験はあくまでも「体系的に学習を進めることで、あなたの韓国語能力を向上させるための道しるべとなる存在」または、「あなたの韓国語能力を社会的に認めてもらうための証明的役割」にすぎません。
取得することが目標ではなく「韓国人とお話しできるようになりたい!」や「憧れのアイドルの言葉を直接理解できるようになりたい!」など、十人十色の目的があると思います。それらの「目的」を達成するための「手段」としてぜひ試験を活用してくださいね!
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