私が弘益大学に留学をしようと思った理由
私が最初に韓国にふれたのは「旅行」です。そこから、韓国という文化や韓国人の情の厚さ、食、ファッション、カフェ、kpopなど、さまざまなものと出会いました。
そして、韓国を知れば知るほど、
「韓国語を現地で学びたい」
「ネイティブの方々と不便なく会話をしたい」
「韓国語を使った仕事をしたい」
という思いが強くなり、“韓国”というワードが自分の人生の中で大事なものになっていきました。
4〜5年程の社会人生活を経てからの留学でしたが、職場を辞め、1年間の留学をすべく韓国に来ました。
「とにかく会話力を伸ばしたい!」「意識せずとも人と交われる場所、環境に立地を置きたい!」とは思っていたものの、まだ自分の韓国語能力に自信がなかった当時。
どの大学に留学するか、エージェントさんを通じて相談し、何ヶ間も迷いました。
正直なところ、最初から日本語表記が見えないところや、韓国語だけで生きるために自分を厳しい環境に置くことも考えましたが、悩んだ末、何度も旅行で訪れて、生活慣れしているホンデの「弘益大学」へ留学することに決めました。
弘益大(ホンイク大)について
弘益大学は、1948年にソウルに開校された私立大学です。韓国で有名な芸術大学であり、学校の内外で年中芸術関連の行事が行われています。
弘益大学校を中心としたエリア「ホンデ」には、若者向きなカフェやレストラン、クラブなどが多く、観光客にも人気の場所です。賑やかな街で、自由な校風のもと韓国語を学びたい方におすすめです。
名称(日本語) | 弘益大学校 |
名称(ハングル) | 홍익대학교(ホンイクテハッキョ) |
所在地 | ソウル特別市麻浦区上水洞72-1 |
種別 | 私立 |
弘益大(ホンイク大)の特徴
弘益入口(ホンデイック)駅(2号線)から徒歩15分、上水(サンス)駅(6号線)から徒歩3分の場所に位置する弘益大学。
実際に通ってみると、語学堂のキャンパスは大学内の端っこにあったため、上水駅の方が圧倒的に近かったです。
大学周辺には弘大のに賑やかな「ショッピング通り」、合井(ハプチョン)方面には「カフェストリート」、語学堂がある上水駅付近には「お洒落で美味しいご飯屋さん」が多いです◎
そして、留学先の大学を決めるのに重要なポイントのひとつ、“日本人の割合”ですが、おそらく30%以上はいるかと思われます。
各クラス(13〜14人中)多いところでは5人、少なくても3人はいました。
クラスはアジア地域の学生がほとんどではないでしょうか。日本の他にも、中国やベトナムなど、アジアからの留学生が約8割を占めていたように思います。
弘益大学が有名な美大ということだけあり、他国の学生のお話しを聞いてるかぎりでは、同大学に進学を考えている方や、韓国の美容に興味を持つ方が多い印象でした。
弘益大(ホンイク大)の授業スタイル
弘益大学の授業は、教科書に沿って授業を進めていくオーソドックスなスタイルです。
科目は말하기(会話)・ 쓰기(書き取り) 읽기(読解) 쓰기(聴解)の4つ。
- 1、2級:韓国語の基礎固め
- 3、4級:日常生活の表現を中心に社会問題などについて学ぶ
- 5、6級:政治など、新聞やニュースに出るような難しい表現法を用いた文法、単語を中心に学ぶ
「せっかく留学に来たからには、韓国語でたくさん会話をしたい」「友達をたくさんつくりたい」と考える方がほとんどかと思いますが、残念ながら授業中にクラスの友達と話す機会や時間はほとんど設けられていません…。
ですので、友達をつくるなら休み時間に積極的に声をかけるのが良さそうです。
そしてなんと…
私が留学をスタートした頃は過去1番に国内のコロナの状況がひどく(なんと社会的距離確保4段階…)、全級オンラインでした(T_T)
2段階から対面授業ができると聞いていましたが、まだまだ遠い話のようです。
とはいえ、オンラインであっても発言機会は均等に与えられるので、「聞きたいことがあるのに聞けない…」なんてことは一切ありません!万が一聞き逃したとしても、授業後に個別でカカオトークで対応して下さいます。
個人意見を自由に述べる機会もあるので、積極的に手を挙げれば、授業中に韓国語を話す機会が増やせます。
※社会的距離確保の基準につきましては在大韓民国日本国大使館ホームページをご参照下さい。
弘益大(ホンイク大)の良いところ/悪いところ
ここからは、私が留学してみて感じた、弘益大学の長所と短所を率直に述べたいと思います。
良いところ
- 充実したサポート
・韓国内での銀行口座の開設
・外国人登録証の発行手続き
・TOPIK試験対策授業や補習授業…など - 学校内に日本人留学生の対応をしてくださる先生がいる
上記の手続きでわからないことがあれば、日本語ペラペラの先生が対応してくださいます。1級からスタートする学生さんも安心して留学生活をスタートすることができますよ! - トウミ制度
弘益大学の4年制に通う韓国人学生と1対1での交流
- 奨学金制度
- 留学生が参加できる大会(uccコンテスト)
上記のなかでも、特に「トウミ制度」は1度は参加しておいたほうが良いと思います!!
弘益大学の学生が韓国での私生活についてのアドバイスをしてくれたり、文化交流で韓国の知らない部分を教わったり、友達になれたり…!
トウミ制度でしか味わえない楽しさがたくさんあります。
実際に私もトウミの子とカフェに行きました♪
そして、弘益大学の語学堂では、勉強を頑張って条件をクリアした人には学校から奨学金が支給されます。
奨学金の有無は各級の成績順で決まります。
- 1位 1学期分の学費100%
- 2位 〃75%
- 3位 〃50%
- 上位10%の成績 〃10%
2021年7月時点
このように成績次第では奨学金を受け取れるので、なおさら頑張りがいがありますよね!
また、弘益大学には半年に1度語学堂の生徒が参加できる「ucc大会」があります。
内容はその時によって変わりますが、動画を作成をしてSNS上でコンテストが行われます。優秀者及びチームは賞金を獲得することもできるようです。
友達と参加してもよし、個人で参加するのもよし。貴重な経験になるので参加してみるのも良いかと思います!
悪いところ
- 授業のみでマラギの実力が上がるかは疑問(1,2級を除く)
- 授業料が少しお高め
1、2級の間は「授業でどれだけ基礎を固められるか」が大事になってくるため、ほとんどの方が韓国語の実力アップを実感できると思います。
しかし、3級から入学した私にとっては、授業中にマラギの練習の機会が足りないなと感じました。
これは個人の感覚差がありますが、級が上がるに連れて授業でのマラギ練習の機会は減っていく印象です。
そのため、「授業時間外でどれだけ韓国語を話す機会を増やせるかどうか」がマラギの実力を伸ばす上で1番重要になってきます。
留学での勉強は自分次第なので、積極的に自分で韓国語を喋る機会を増やしましょう!!
なお、弘益大学の授業料は、他の語学堂と比較しても少し値段がかさばるかと思います。
その点も含め、慎重な学校選びをおすすめします。
※学費の確認は各学校ホームページを参照
韓国留学に向けての準備
ここからは、韓国留学に向けての準備について詳しくお話ししていきます。
留学までにどうやって語学力を高めたか
留学前の語学力はほぼ皆無からスタート。
留学を決意した時点で私の話せる韓国語は、
화장실이 어디예요?(トイレはどこですか?)
안녕하세요(こんにちは)
本当にこんなレベルでした…。
トイレの場所を聞くことしかできないし、聞いて説明受けたところで何を言っているのかさっぱり分からず、悔しい思いをしました(泣)
しかし、留学開始までの間にひたすら勉強し、語学堂では3級から韓国留学生活を始める事ができました!!
その時の主な勉強法は以下の通り。
- 確実にハングルを覚える
- パッチムを意識する
- 動画を見ながら真似して喋ってみる
- 実際に韓国人と話してみる
- 初級教材を購入してひたすら勉強(ハングル、パッチム、単語、文法)
- youtubeや韓国ドラマを利用
- 韓国語を使う環境に身を置く
- 反復練習
日本にいながらも常に「話す・聞く・書く」を実践。仕事の空き時間や通勤時間など、時間を見つけてはガンガン勉強していました。
「語学は経験に勝るものはない」という言葉を聞いたことがありますが、これはまさにその通りです!
少ない時間ながらも確実に少しずつ覚えていき、毎日反復して学習しました。
韓国留学までに申請したこと
そして、韓国留学に行く前の準備ですが、パスポートや学校の入学許可証を含め、申請と手続きでかなり手間がかかりました…。
韓国に行く前に日本で行った手続きは以下の通りです。
- パスポート有効期限の確認
在韓中に切れる場合は更新が必要 - 各領事館へD4ビザ申請
学校や領事館によって必要書類が違うため確認が必要 - 海外保険加入申請
滞在期間分の契約が必要 - 市役所にて海外転出の手続き
国民健康保険、国民年金の脱退(任意) - 税務署関連
フリーランスで働かれてる方はご自身での確定申告が難しい場合、代理人に申告を引き受けてもらうための契約書(サイン)が必要です。 - その他契約
隔離期間中の隔離部屋確保
SIM契約(隔離用)
私が渡韓した時期は、コロナ禍で飛行機が運行するかどうかが曖昧だった頃…。
航空会社に電話やホームページで問い合わせ、確実に飛ぶ便を確保してから様々な手続きをしたり、
ビザがおりてからは渡韓まで時間がなかったため、急ピッチで手続きを進めなければならなかったりと、コロナ禍でのビザ準備はかなりしんどかったです。
準備する時に大変だったこと
本当に色々と準備することが多かったのですが、その中で特に大変だったことは資金の確保です。これにつきます。笑
私にとってはこれが一番大変でした。
社会人生活を経たとはいえ、私には学生時代に借りた奨学金の返済があったため、韓国にいながらも日本での支払いがありました。
そして、やはり1年間の韓国留学ですので、生活費はもちろんのこと、その他の出費分を払うだけの資金が必要。仕事で月の休みが0の時もありました…。
規定を満たせば、入国してから6ヶ月が経った段階で韓国でもアルバイトはできます!
しかし、私はどうしても留学中に余裕を持ちたく、日本で死に物狂いで働きました。
また、強いてもう1つ大変だったことを挙げるなら、渡航前の手続き・準備です。
先ほどお話ししたように、渡航する前にしておかなければならない手続きが多々あります。
- ビザ書類の準備
- 飛行機の手配
- 海外保険申請
- 隔離先確保
- 税務署関連
- 市区役所での手続き…など
コロナ禍ということもあり、手続きがかなり複雑で…。頭が混乱するほど準備すべきことがあり、いつもびっしりとメモを書いていました。
これだけは、韓国に持っていった方が良い!
これは韓国留学経験者の多くの方が口を揃えていうことなのですが、「サランラップ」と「ふりかけ」だけは絶対に必要です!
韓国のサランラップはとにかく刃切れが悪く、使うのに大変苦労します…。特に1人暮らしをするのであれば必要になると思うので、絶対持って行くのがおすすめです。
そして、いざ韓国に来てみたら、ふりかけが全然売られていない…!売っていても種類がないに等しいので、お米Loverな方には絶対持っていっていただきたいです。
私のように後悔しないでください。笑
- サランラップ
- ふりかけ
弘益大(ホンイク大)留学生の1日
最後に、弘益大学の語学堂生のリアルな1日を紹介します!
平日の過ごし方
オンライン授業がある日のとある1日がこちら。
時間 | |
---|---|
8:30 | 起床・朝ご飯 |
9:00-13:00 | 授業 |
13:00−14:00 | お昼ご飯・休憩 |
14:00– | 筋トレ |
14:30- | 個人課題 |
16:00- | 授業復習 |
17:30- | ぼーっとしたりバイト準備したり |
18:30-22:30 | バイト |
23:00- | 友達と話したり動画サイト観たり、シャワー浴びたりと自由に過ごす ・次の日の授業の予習 |
2:30 | 就寝 |
コロナで非対面授受業なので、基本的には遊びに行かず、どうしても1人の時間が多くなります…。
せっかく韓国来たのに時間を持て余すのももったいないので、必要なスキルを伸ばすための勉強をするなど、いかに自分の時間を有意義に過ごせるかを考えて実行しています!
たまにお昼に友達と会うこともありますが、コロナ禍ということもあり、なるべく遊び歩きまわらないようにしています。
休日の過ごし方
休日は友達に会ったり、少人数のサークル活動(동아리)に参加したり、なるべく人が多く集まる場所や施設等は避けて出かけています。
韓国に日本人の友達はほとんどいないので、自然と韓国人の友達と一緒に過ごすことが増えました。休日は韓国を楽しみながら語学力を鍛えています。
学期間の休み(방학パンハク)は別として、土日は学校の勉強はほとんどしません!
家で勉強をするよりも、外に出るほうが圧倒的に韓国語に触れる環境が多いんですよね。
外にいれば自然と話す力、聞く力がついてくる。やはり留学の1番のメリットはそこかなと思い、できる限り、人と交流するようにしています。
これから弘益大(ホンイク大)に留学したい人へ
弘益大(ホンイク大)に留学したい人へのメッセージ
もちろんのことではありますが、弘益大学の語学堂に決定する前は慎重に考えることをおすすめします!
「学校の制度が自分にあっているか」などを慎重に見極めたうえで学校を選んでください。
弘益大学周辺はカフェやレストラン、クラブなど、遊べる場所がたくさんあり、学校帰りにも立ち寄りやすいです。
ですので、良い意味でも悪い意味でも、お金の消費や感覚には気をつけることが大切になってきます。
弘益大学はしっかり学べる環境も整っている大学なので、「よく学び、よく遊び」ができると思います!
韓国留学を検討している方へのメッセージ
韓国へ留学する人の中には、これから韓国で人生を送りたい人、韓国語というスキルを活かして日本で生活したい人など、様々な人がいると思います。
そんな皆さんに共通して伝えたいのは、まず韓国にきたら「人との関わり」を大事にして欲しいということです。
正規留学する場合は大学選びが重要ですが、語学堂に留学するのであれば、正直どこに行ってもあまり大きな差はない(自分の努力次第)と思います。
結局はどれだけ自分が韓国と韓国語を楽しめるかが重要なので、充実した留学生活を送るためには、自分から積極的に人と関わるしかありません!
人との繋がりを大事にする韓国では、自分から積極的に関われば自然に友達もできて、環境にも慣れると思います。
間違いなく言えるのは、『旅行で来た韓国』と『生活しにきた韓国』では、良い意味でも悪い意味でもギャップを感じられるということ。
例えば、文化や人の性格の違い、日本の基準と韓国の基準など、挙げ出したらキリがないですが…
韓国留学に来る前に、迷ったらまずはしっかり考え、目標設定をしてから、勇気を出して韓国に飛び込んでみてください。(私は迷ったらメリットを見い出し次第すぐさま挑戦するタイプです。笑)
皆さんが充実した韓国生活を送れることを願っています。
それでは!
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