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日韓のGSOMIA(ジーソミア)って何?│とってもやさしい解説

GSOMIA_KOREA_JAPAN
とってもやさしいGSOMIA解説!

GSOMIA(ジーソミア)って何?

GSOMIA(軍事情報包括保護協定)とは

同盟など、親しい関係にある国同士で”軍事情報”を直接共有したり、漏洩を防ぐために結ぶ協定のことです。

日本は7カ国と、韓国は22カ国とこのような約束を交わしています。
この協定を結ぶことによって、情報のやりとりがとてもスピーディーになります。

슈니
お互いが信頼関係を気づいていないと、軍事の情報は共有しづらいよね。

北朝鮮のミサイルの情報を詳しく知ることができる

近年、北朝鮮のミサイル技術の発達により、発射されたミサイルの発射地点や着弾点の予測がしづらくなっています。
追尾が難しいミサイルが開発されれば、「気付いたら、日本に落ちていた」「気付いたら、韓国に落ちていた」という大惨事がいつ起きてもおかしくありません。

日本と韓国は、お互いの持っている有益な情報をできるだけ多く・詳しく交換することによって、自分たちの国を守る必要があります。
同じ北朝鮮に対する脅威を抱える国として、両国が連携していくことが両国にとって大変重要なことです。

슈니
お互いが自分たちの国を守るため、それぞのれ地理的・技術的な強みで、足りない情報を補い合う関係だね。

破棄したら誰が得する仕組みなの?

日本と韓国はそれぞれ損する

もし、GSOMIAが破棄された場合、日本と韓国はそれぞれ損する可能性が高いでしょう。
万が一、日本に向けて北朝鮮がロケットを発射した際、気づくのが遅くなり、日本が被弾する可能性があるのです。

韓国にとっても、北朝鮮は陸続きの隣国です。
そこから身を守るためには、あらゆる情報をしいれる必要があり、自衛隊の電波傍受技術や過去に蓄積したデータはとても有益なものなのです。

日米韓が損して、中朝ロが得する

また、アメリカにとってもGSOMIAの破棄は痛手です。
アメリカも北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)の射程圏内に入った場合、韓国・日本と綿密に連携をとる必要があるのです。

また、アメリカにとっての最大の脅威である中国、北朝鮮、ロシアに軍事的に対抗するために、日米韓は軍事的な繋がりを維持する必要があります。

슈니
日本も韓国も在留米軍がいるので、連携のためには仲良くする必要がある関係です

なんで破棄しようとしているの?

韓国政府の言い分

韓国政府は、基本的にGSOMIAを破棄しても止むを得ないという意見をもっています。
一方、野党は維持すべきと訴えています。

韓国政府の言い分
・日本が徴用工判決に対する報復として、輸出規制を行ったため、それに対抗した
・徴用工に対する民間の賠償責任は、65年の日韓基本条約では解決していない
・徴用工判決は、韓国の大法院(最高裁)が出したものであり、韓国政府としては三権分立の観点から、関与することができない
・日韓の信頼関係が回復しない限り、GSOMIA破棄もいとわない

日本政府の言い分

日本政府や野党は、GSOMIAは維持されるべきという意見を持っています。
一方、国民の間では破棄すべきという強硬な意見が7割弱を占めています。(産経・FNN)

日本政府の言い分
・徴用工問題は、民間企業の賠償責任も含めて、65年の条約で解決済みである。
・輸出規制は徴用工判決の報復ではなく、国民感情や信頼関係の問題である(実際は報復の意味合いが強い)
・GSOMIAは東アジアの安全保障上、重要な枠組みであるから継続すべきである

アメリカの言い分

アメリカ政府や野党は、GSOMIAが維持されるべきという意見を持っています。
アメリカが中国や北朝鮮に対峙していく中で、日本と韓国が友好であることはとても重要だからです。

米国政府の言い分
・東アジアのパワーバランス維持のために日米韓の連携は欠かせない
・GSOMIAを含む安全保障の問題は、歴史問題と一緒に考えてはならない
・韓国に対して、GSOMIAを維持するように圧力をかけている
・日韓両国に対して、対話で問題を解決するよう促している

まとめ:解釈はあなた次第

いかがでしょうか?
ニュースの解釈には正解はありません。
Twitterやまとめサイト、新聞各社がそれぞれの意見を述べていますが、全く同じ解釈と意見をしている記事は一つもありません

日々ニュースを読むことは大変良いことですが、読んだ後にGSOMIA問題をどうしていきたいか、あなたなりの意見を持つことが重要だと思います。(情報を鵜呑みにしないこと)

よければあなたの考えをコメント欄に残していってください。
どんな意見も大歓迎ですよ!!

ABOUT US

チェゴハングル編集部
チェゴハングル編集部。日本全国の韓国語教室を研究しながら、韓国語学習者に常に寄り添い、良質なコンテンツを発信します。編集長は、ハングル検定の公式モニターとして活動しながら、準2級の合格を目指しています。