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【映画】82年生まれ、キム・ジヨン|評価は?批判的な感想も 考察【ネタバレなし】

【映画】キム・ジヨンの評価は?感想は?
【映画】キム・ジヨンの評価は?感想は?

82年生まれ、キム・ジヨン (単行本)

原作|多くの国で翻訳されたベストセラーが映画化

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韓国で炎上・称賛の社会現象を巻き起こした小説

著者は、1978年生まれのチョ・ナムジュ。
ドキュメンタリー番組の放送作家として10年以上の経歴を持つ。

彼女が描く作中の主人公「キム・ジヨン」は架空の人物だ。
しかし、「キム・ジヨン」という人物は、どこかにいるような、どこか誰かのことを指しているような気がしてならない。
それもそのはず、キム・ジヨン自身が「韓国社会の中に普遍的に存在するような女性」として韓国人の誰もが共感できるように”作られた”人物だからだ。

本作品では、彼女が「女性」として一見幸せに暮らす日常に横たわる「小さな理不尽」の数々にスポットライトを当てる。

根強く家父長制の残る韓国社会で、100万部売れたベストセラー
しかし、多くの部分で日本にも通じるところがあり、女性の人権問題について考える際に読まずにはいられない名作である。

映画|韓国公開11日間で200万人を動員

主演のチョン・ユミ

原題82년생 김지영
邦題82年生まれ、キム・ジヨン
公開日2019.10.23 (大韓民国)
監督김도영(キムドヨン)
主演チョン ユミ정유미), コン ユ(공유
上映時間約118分
슈니
君の名は。」は2週間で300万人を動員して話題になりましたが、韓国の人口は日本の半分以下です()

俳優・チョン ユミとコン ユの繊細な演技が没入感を高める

チャンユミとコンユ(ハンギョレ新聞)

「釜山行き 前代未聞災難ブロックバスター」や「るつぼ」など、過去のベストセラー2作で共演した二人が再び主演としてタッグを組んだ。

韓国に生まれたごく平凡な女性「ジヨン」を演じる女優・チョンユミは、逞しく生き、時には、傷ついても明るく笑い返すどこか矛盾を抱えた、絶妙な役柄を見事に演じた。

一方、「ジヨン」の旦那役を務めた俳優・ゴンユは、やはりごく平凡な韓国人男性を演じきった。精神的な病に悩む妻を、心から心配し寄り添う夫を快演し、映画としてのクオリティをグッと高めた。

日本公開はいつか?

気になる映画の日本公開については、2019年11月現在、未定となっています。
また決まりましたら更新したいと思います。

10月9日(金)から日本公開することが決まりました。
東京・新宿ピカデリーなど、全国の映画館で上映予定です。

映画を見た人のレビュー・評判・感想

肯定的な感想が多数

一般人
涙を拭いても、拭いても溢れてきた。私たちの社会のすがたを確かに写している。。
一般人
このもどかしい現実に心から共感します。今、告白したい、かつて私もこのような一人の娘でした。もっとこの作品が関心を持たれることが重要だと思います。
一般人
社会が変わらなければならない時が来た。

一方で批判的な感想も

一般人
女性は育児・出産と大変なことには共感するが、男性もまた経済的な責任を負わなければならず、それなりに大変である。あまり見ていて楽しさがある映画では無かった。
一般人
作中にある「女性はいつ何時も誰かの背後にいるのだ。」これは言い過ぎであり、虚構である。フェミニズムを過激に助長しすぎているのではないか。

【結論】原作と映画、両方見て「当たり前について自分で考えてみること」

82年生まれ、キム・ジヨン(単行本
슈니
私も早速購入して読みました。

男性にこそ読んでほしい

私たちの身の回りには、まだ女性を不遇する習慣が根強く残っているのではないか?
某大学の医学部では、女性の合格率を操作していたことが発覚したのはつい最近のことで、就職・結婚・育児など、あらゆるライフイベントにおいても同様な扱いが横行している。
不遇を受ける側ではない男性と女性では、社会の見え方は全く違うのかもしれない。

あなたの家では、お正月に女性がおせち料理を作り、男性はテレビを見ながら歓談する。
そんな風景が日常化していないだろうか。

生まれた時から「当たり前で、そこにあった風景」が、もしかしたら「当たり前」ではないかも知れない、と人々が考え始めた時に本当の男女平等社会が訪れるのだろう。
本作品はそのきっかけを与えうる作品になると感じる。

韓国では、自分の娘に辛い思いをさせたくないとの理由から、多くの男性がこの本を手に取って読んだという。
賛否両論ある本だからこそ、描かれているジヨンの姿が現実か否か、自分でご判断いただきたい

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韓国におけるフェミニスト運動

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チェゴハングル編集部
チェゴハングル編集部。日本全国の韓国語教室を研究しながら、韓国語学習者に常に寄り添い、良質なコンテンツを発信します。編集長は、ハングル検定の公式モニターとして活動しながら、準2級の合格を目指しています。