釜山はBusan? Pusan?
みなさん、こんにちは。チェゴハングルのシュニです。
今回は、韓国最大の港町・釜山(プサン)の英語表記について解説したいと思います。
釜山(プサン)は朝鮮半島の南東部にある都市で、日本とも文化的に繋がりが強い街です。
福岡との距離は飛行機でたったの50分。外国なのに1時間を切ってしまうと言うから驚きです。
お刺身が有名だったり、ポップでカラフルな甘川洞文化村をご存知の方も多いのではないでしょうか?
そんな釜山の英語表記について「BUSAN」と書いてある資料もあれば「PUSAN」と書いてあるのも見たことがあると思います。なぜこのような違いが発生してしまうのか?
それは韓国語の発音と表記方法の違いが大きく関係していますが、今回は初心者でもわかりやすく解説していきますよ!
「부산(プサン)」を使った韓国語例文も練習してみましょう。
부산에 간다면 해운대는 꼭 가야한다.
(プサネ カンダミョン ヘウンデヌン コク カヤハンダ)
釜山に行くなら海雲台は必ず行かなければならない。
ローマ字の表記法によって違う
釜山がBUSANまたはPUSANなのか説明する前に、まず韓国語の英語表記について説明します。
日本語を英語表記する際に「ヘボン式」という表記が用いられるのと同様に、韓国語にもハングルの発音をアルファベットに変換した表記法があります。
1つ目が、「マッキューン=ライシャワー式」と呼ばれるものです。
これは、1937年にジョージ・M・マッキューンとエドウィン・O・ライシャワーの2人のアメリカ人によって考案された表記方法で、北朝鮮では現在でもこの表記法を主に用いています。
ハングルに対応させたというよりは、実際の韓国語の発音に近いアルファベットを当てはめて作られました。
2つ目は、2000年に韓国政府が定めた「文化観光部2000年式」と呼ばれるものです。
現在の韓国では、教科書等でも広くこの方式が採用されています。
ここで、それぞれの表記方式でのハングル子音のアルファベットを見てみましょう。
ハングル字母 | マッキューン=ライシャワー式 | 文化観光部2000年式 |
---|---|---|
ㄱ | k | g |
ㄲ | kk | kk |
ㄴ | n | n |
ㄷ | t | d |
ㄸ | tt | tt |
ㄹ | r | r |
ㅁ | m | m |
ㅂ | p | b |
ㅃ | pp | pp |
ㅅ | s | s |
ㅆ | ss | ss |
ㅇ | (なし) | (なし) |
ㅈ | ch | j |
ㅉ | tch | jj |
ㅊ | ch’ | ch |
ㅋ | k’ | k |
ㅌ | t’ | t |
ㅍ | p’ | p |
ㅎ | h | h |
ここで、釜山の「ㅂ」がPからBに改められていることに気づくと思います。
つまり、もともとはPUSANでしたが韓国政府によってBUSANに統一されたことになります。
韓国語の実際の発音では「PUSAN」に近く聞こえるので、今でも日本語では「プサン」と表記しますね。
まとめ | 釜山はBusan? Pusan?
いかがでしたでしょうか。今回は韓国語の釜山の英語表記について解説しました。
結論、BusanでもPusanでもどっちでも良いと思います。
ただし、韓国政府の公式表記は「BUSAN」に統一されています。
ローマ字の表記法が異なることによって、発音が微妙に違う単語は他にもあります。
サムスン電子やヒュンダイ自動車もその例です。
もし興味を持った方は下記記事も読んでみてくださいね。
부산은 갈매기가 많다.
(プサヌン カルメギガ マンタ)
釜山はカモメが多い。